CDP(Cutomer Data Platform:顧客データ管理システム)は、顧客個人に紐づくデータ(過去の購入データや行動履歴、個人情報など)を収集・蓄積・統合するデータサービス基盤です。
CDPはまだ新しい概念であるため統一された定義がありませんが、各社が提供するCDPの共通特性をまとめると、CDPは下記要件を満たすシステムであると捉えられます。
- 顧客データ=実在する個人とし、個客を軸にした顧客情報の一元管理ができる
- 顧客はユニークIDを持ち、該当顧客のあらゆるデータと統合される
- 外部ツールと連携してマーケティング施策を実行できる
すなわち、購入データや行動履歴などさまざまな情報を、顧客一人ひとりのIDに紐づけて管理・分析し、個別のアプローチやコミュニケーション戦略、マーケティング施策を実施していくことがCDPの役割です。
ただし、各サービスベンダーが捉えるCDPの設計思想はさまざまで、特徴や機能、相性の良い業界や連携ツール、想定活用シーンが異なります。
以下、CDPのツール・サービスについて、それぞれの特徴や機能、費用、導入レビューを紹介します。実際にサービスの特性を参照にしながら比較することで、CDPの理解を深めていただけますと幸いです。