Power BIの良いところは企業の規模によらず利用できる必要十分な機能が備わっている点です。BIツール自体は無料でダウンロードでき、運用ができる段階になってから関係者への共有を検討するなど、BIツールの利用ステージに応じた料金体系が整備されているため、導入障壁が非常に低いです。またmicrosoftらしく、社内外共有時の権限設定などは細かく設定ができ、チームで共有運営する上でも使いやすいツールと言えます。データ取込みの際の連携ソフト・アプリも非常に豊富であること、日々バージョンアップが行われ改善が進められているところもポイントです。

会社でPOSデータや経営資料を統合して可視化するBIツールを検討する中で、信頼性の高いツールと使いやすさ、導入ハードルの低さなどを加味してPower BIを選択しました。

すぐの改善は厳しいと思いますが、Tableauと比べると日本語コミュニティの数・規模がまだ十分ではありません。海外のPower BIコミュニティは国内のものより充実しているので、英語での利用に問題がない方であれば大きな問題ではないですが、分からないときにすぐに日本語で調べられないのは少し不便ではあります。最近は書籍なども充実してきていますが、コミュニティの成熟にはもう少し時間がかかりそうです。

社内の在庫、売上、経理などのデータを活用して最適化を進めたい経営者に、可視化して判断を早めるための手段として非常にお勧めしたいです。また社内でエクセルやパワーポイント等を使って定型レポートを定期的に作成しているケースなどはPower BIを使うことでレポート作成の時間を大幅に短縮できるため、お勧めです。特にエクセルで関数やVBAやマクロを駆使して色々取り組んでいるようなケースは多くの場合がPower BIにシフトすることで人的ミス、共有の効率化、属人化などを避けられるためお勧めします。