顧客の声や市場動向の把握に役立つ「ネットリサーチ」は、素早く的確な意思決定を求められることが多いビジネスの現場で大いに役立ちます。ですが、「ネットリサーチってどうやってするの?」と思う方もいるかもしれません。
そこで本記事では、ネットリサーチの基本やメリット・デメリット、実施手順、おすすめのサービスなどを紹介します。ネットリサーチを初めて導入する企業や調査手法の見直しを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ネットリサーチとは
ネットリサーチとは、インターネットを利用して情報を収集する調査手法の一つです。従来の紙ベースのアンケートや電話調査と比較して、より迅速かつ低コストで大規模なデータを収集できます。
ネットリサーチにより消費者のニーズを手軽に把握できるため、製品・サービス改善や新規市場開拓などの際に市場動向に即した意思決定をスピーディーに行うことが可能です。スマートフォンやパソコンを利用する人々の増加に伴い、ネットリサーチの対象となる人口も拡大しているため、より多様な視点からデータを収集できます。
ネットリサーチのメリット・デメリット
メリットの多いネットリサーチですが、デメリットもいくつかあります。調査後の失敗を防ぐためにも、どちらの面も把握した上で導入を検討しましょう。
コストや回収・集計のスピーディーさはネットリサーチならではの魅力
ネットリサーチのメリットは、主に下記が挙げられます。
- コスト効率がよい
- 短期間で大量のデータ収集が可能
- ターゲット層を細かく設定できる
- リアルタイムで結果を確認・分析できる
ネットリサーチは、従来の調査方法と比べてコストが抑えられる点が大きなメリットです。紙や郵送費用、電話代などが不要であり、人件費も削減できるため、予算が限られている企業でも導入しやすい手法と言えます。
また、アンケートを配信してから回収までの時間が短く、迅速にデータを集められる点も特徴。年齢、性別、居住地、職業など、さまざまな属性で対象者をセグメントできることから精度の高いデータを収集でき、さらにアンケートの回答状況をリアルタイムで確認できるため、タイムリーな意思決定に役立ちます。
回答の信頼性や偏りはネットリサーチの注意すべきポイント
コストや迅速さにメリットがある一方、ネットリサーチには意識しておきたい注意点もあります。
- インターネット未接続層へのリーチが困難
- 偏ったサンプルが得られる可能性がある
- 回答の信頼性が従来の方法より低くなるリスク
ネットリサーチはインターネットの利用が前提となるため、インターネット未接続の人々にリーチできない点はデメリットです。特に高齢者や特定の地域では、インターネット利用率が低い場合があるため、サンプルが偏る可能性があります。
また、若年層や都市部在住者の意見が過剰に反映されるなど、調査結果のバランスが崩れる可能性があったり、匿名性の高さからデータの信頼性に欠けていたりする場合もあります。
ただし、なかには調査対象者の品質管理を徹底したネットリサーチツール・サービスもあるため、ツール・サービスの詳細は事前に必ずチェックしましょう。
ネットリサーチの実施手順
ネットリサーチを成功させるためには、ただアンケートを作成して配信するだけではなく、下記のステップをしっかりと踏むことが大切です。
- 調査目的の明確化
- ターゲットの設定
- アンケート設計
- 配信と回収
- データ分析とレポート作成
それでは、具体的な手順を見ていきましょう。
1. 調査目的の明確化
ネットリサーチを行う前に、まず調査の目的を明確にします。何を知りたいのか、どのようなデータが必要なのかを明確にすることで調査の方向性が定まり、効果的なアンケートを設計できます。例えば、新商品の市場性を確認したいのか、顧客の満足度を測りたいのかによって、調査内容や質問項目は大きく変わるでしょう。
2. ターゲットの設定
調査目的が決まったら、次にターゲット層を設定します。調査対象となるのはどのような属性の人々なのかを考え、年齢、性別、地域、職業などで細かくセグメントします。ターゲット層を的確に設定することで、より精度の高いデータを収集できます。
3. アンケート設計
ターゲット層が決まったら、具体的なアンケートの設計に移ります。調査目的に基づいて質問を作成し、回答者が理解しやすく、回答しやすい形式にします。質問の順番や言い回しにも注意が必要で、回答者がストレスを感じることなく答えられるよう工夫します。また、回答の選択肢や条件分岐など、アンケートの精度を高める機能も活用しましょう。
4. アンケート配信と回収
アンケートが完成したら、配信を行います。ターゲット層に合わせて、最適なタイミングでアンケートを配信し、回収を行います。ネットリサーチでは、配信後すぐに回答が集まるため、迅速な対応が求められます。回答の進捗状況をリアルタイムで確認し、必要に応じてリマインダーを送るなどの対応も行います。
5. データ分析とレポート作成
アンケートの回収が完了したら、集めたデータを分析します。回答結果を集計し、傾向やパターンを見つけ出すことで、調査目的に応じたインサイトを得ることができます。ネットリサーチでは、データの分析を自動化できるツールが多数存在するため、分析を効率的に進められるでしょう。
まとめ:ネットリサーチを利用して効果的に情報を収集しよう
ネットリサーチは、コストや利便性に優れており、迅速にアンケートを収集したい方におすすめの方法です。調査の目的を明確にし、ターゲット層を的確に設定することで、精度の高いデータを収集できるので、ビジネス戦略の立案やサービス改善などに活用してみるとよいでしょう。
また、適切なネットリサーチサービスを選ぶことで、コストを抑えつつ効果的な調査を実施できます。「ミナオシ」ではおすすめのネットリサーチサービスを紹介しているので、ぜひ合わせてご確認ください。