ABMツールは、社内外の膨大な企業データから成約確度の高い顧客企業(アカウント)を選定し、最適なアプローチを行うためのBtoB向けマーケティングツールです。
ミナオシでは、ABMツールを下記要件を満たすシステムとして定義づけています。
- 社内外のあらゆる企業データを統合し、企業単位で顧客情報の一元管理ができる
- 自社にとって価値の高い(アプローチをかけるべき)顧客企業を抽出できる
- 外部ツールと連携してマーケティング施策を実行できる
不特定多数への認知拡大からリード獲得、優良顧客への育成までの過程をスキップし、人材リソースを優良顧客へのアプローチに集中投下することができます。
ABM(Account Based Marketing:アカウント・ベースド・マーケティング)とは、自社にとって価値の高いターゲット企業を絞り込み、優先的なアプローチを行うマーケティング戦略です。概念そのものは2003年頃から提唱されていたものの、情報管理やデータ分析のテクノロジーが揃っておらず、結果的にABMの概念を体現できないところがありました。
技術やツールの充実によって、ABMに適した環境が整いつつある現代においても、ABMの実践ツールはまだ新しいカテゴリであり、「ABMツール」には業界内でも統一された定義がありません。
たとえば、Marketo EngageのようなABMの考え方を駆使したMAツールや、uSonarのようなABMを実践するためのCDP(顧客データ統合ツール)など、ABMの戦略設計が組み込まれたマーケティングツールがその一例です。また、ターゲット企業の選別・分析に用いる企業データベースもABMの一部と捉えられることもあります。
このように各サービスベンダーが捉えるABMのツールへの組み込み方はさまざまで、特徴や機能、相性の良い業界や連携ツール、想定活用シーンが異なります。
以下、ABMの実践ツールについて、それぞれの特徴や機能、費用、導入レビューを紹介します。実際にサービスの特性を参照にしながら比較することで、ABMの理解を深めていただけますと幸いです。