リモートアクセスサービスは、自宅や外出先のPCから、インターネットを介して企業のPC内に接続し、遠隔操作を行えるサービスです。
接続しているPCには接続されているPCの画面を転送する仕組みにより、企業内のPCのスペックやデータをそのまま利用することができます。そのため、特定の業務を行うために、わざわざオフィスへ移動する必要はなく、テレワークの推進につながります。
また、遠隔操作を前提として設計されているため、ネットワークやデバイスの制限、二段階認証など強固なセキュリティ機能が備えられています。
以下、リモートアクセスサービスについて、それぞれの特徴や機能、契約プランを紹介します。製品の選定に際して、導入メリットや選び方などの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご参照ください。
本記事では、リモートアクセスサービスについて、その役割や導入メリット、サービス比較のポイントを紹介しています。
リモートアクセスサービスとは
リモートアクセスサービスは、一般のインターネット回線を介して自宅や外出先などの社外PCやモバイル端末から社内のPCに接続して遠隔操作を行えるサービスです。
遠隔操作という特性上、各自のPCのスペックに依存せず、接続先の社内PCと全く同じ操作を自身のPCから行えるため、特定の業務や処理のために出社する必要がなく、オンライン環境さえあればスムーズにテレワークに移行することができます。
また、多要素認証をはじめ、アクセス制限や遠隔でのデータ消去といった、社外PCからのアクセスに伴うリスクへの対策も強固に施されています。
リモートアクセスサービスの活用メリット
リモートアクセスサービスを導入することで享受できるメリットは以下3つです。
- PCやアプリケーションの導入・管理コスト削減
- データの持ち出しによる情報漏洩リスクの抑制
- 時間・移動コストの削減
1. PCやアプリケーションの導入維持費の削減
本来、社外PCで社内PCと同じ作業を行うには、社内PCと同様のアプリケーションをインストールしたPCが別途必要です。加えて、アプリケーションのライセンスや動作確認などの管理コストも発生します。
しかし、社内PCを遠隔操作できるリモートアクセスサービスは、社外PCでも新たにアプリケーションをインストールすることなく、社内と同じ作業環境を構築することが可能です。
また、処理能力は接続先のPCに依存するため、同レベルのスペックを持つPCを用意する必要はなく、接続元のPCのスペックに関係なく業務を行えます。
2. データの持ち出しによる情報漏洩リスクの抑制
リモートアクセスで転送されるのは、あくまでデスクトップ画面映像のみであり、アプリケーションやデータそのものは、社内PCから個々のPCに持ち出されることはありません。
また、リモートアクセスサービスは社外での遠隔操作を前提として設計されており、多段階認証や通信の暗号化、データの遠隔削除などのセキュリティ機能が豊富に搭載されているため、第三者による情報漏洩のリスクを抑えることもできます。
3. 時間・移動コストの削減
リモートアクセスサービスを利用することで、通常、社内のPCでしか行えない作業を任意の端末から操作することができるため、出張や外出の多い社員の時間・移動コストを減らすことができ、場所を選ばない働き方の推進にも効果的です。
たとえば、商談の合間に手持ちの端末でメールやスケジュールを確認できたり、出先で社内の共有ファイルの資料を修正することができたりといった、トラブル回避や隙間時間の利用に活用することが可能です。
リモートアクセスサービスの選び方・選定ポイント
リモートアクセスサービスを選定する際のポイントは以下3点です。
- 対応するOSや端末
- ユーザー認証方式
- 操作性
1. 対応するOSや端末
まず、操作する側と操作される側ともに、PCのOS(WindowsやMac)やモバイル端末(スマートフォン・タブレット)がサポートされているかを確認しましょう。サービスがデバイスに対応していない場合、リモートアクセスサービスを利用することができません。
2. ユーザー認証方式
リモートアクセスを利用するには、リモートアクセスサービス自体へのログインが必要になります。ログイン時には、ID・パスワードだけでなく、複数の認証要素を組み合わせて認証を完了する多要素認証(二段階認証)を基本としているシステムがほとんどです。また、会社の管理下にあるデバイスのみにサービスへのアクセスを制限する機能もあります。
利便性の高いリモートアクセスですが、関係者以外から社内のデバイスを操作されてしまうリスクも考慮しなければなりません。そのため、ユーザーを識別し、第三者の不正アクセスを防げる認証方式が採用されているかは、重要な選定ポイントになります。自社の情報セキュリティポリシーを満たす認証強化機能が搭載されているのかを確認しましょう。
3. 操作性
リモートアクセスサービスは、直接社内サーバーにアクセスする接続方式ではなく、社内PCのデスクトップ画面を転送しているため、操作に多少の遅延が発生する可能性があります。
PC画面がカクついたり、レスポンスが遅かったりすると作業効率にも影響が出てしまうため、デモ版やトライアルを利用して、実際に社内PCとの操作性の差異を比較しておくことをおすすめします。その際、会社で利用しているスマートフォンなども、操作がスムーズに行えるか合わせて確認しておきましょう。