編集部が解説!Ensightenの特長と評判、利用イメージ
Ensightenをご検討中の中には「基本情報やスペックはわかったけれど、もっとわかりやすい評価が知りたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。Ensightenは、高度なセキュリティ対策がされた同意管理プラットフォーム(CMP)です。セキュリティ技術Ensighten MarSecは、2012年9月に特許取得されています。
同意管理プラットフォームはまだまだ国内での認知度が低い一方、プライバシー保護に対する法規制が進んでおり、企業は生活者への適切な同意取得やデータ保護に対応していく必要に迫られています。そこでEnsightenについてもっと分かりやすく知りたい、検討するための情報が欲しい、という方もいらっしゃると思います。
そこで、同意管理プラットフォーム「Ensighten」の特長・評判をミナオシ編集部が本音で解説します。
1分でわかるEnsightenとは
Ensightenはアメリカに本社を置くEnsighten, Incが提供する同意管理プラットフォームで、日本でもANAや日本ホテル株式会社などの海外ユーザーが多くサイトに訪れる企業に選ばれています。
Ensightenの機能・サービス面での強みは以下の通りです。
- 高度なセキュリティ対策がされている
- コードを1行挿入するとサイトスキャンがされる
- ゼロクッキーロードに対応している
また本記事で解説するEnsightenのメリット・改善して欲しいポイント、このような企業におすすめというポイントは以下の通りです。
- セキュリティ対策ツールとしても優秀
- 同意バナーのカスタマイズが少ない
- 取得した個人情報のセキュリティ対策もしたい方
- 日本企業による導入サポートを受けたい方
Ensightenの仕組み・利用イメージ
Ensightenを実際に利用するイメージや、どのような仕組みのサービスかを見てみましょう。
まず、Ensightenの管理画面は下記のようになっています。
Ensightenは、Cookieを一元的にコントロールでき、かつGDPRの要求水準も満たせる一般的なCMPツールとしての機能を持ちながら、高いセキュリティ対策機能を持っています。ページに一行コードを挿入するだけで、攻撃を保護し、不正タグの侵入や個人情報漏洩を抑制します。
同意が取得できたタグのみ発火させるゼロクッキーロードにも対応し、同意取得も可能です。
Ensightenの機能一覧
本章では、Ensightenの主な機能やスペックを一覧でご紹介します。
主な機能やスペック | できること |
セキュリティ対策 | EnsightenのJavascriptコードを挿入するだけで、サイト全体のタグを監視、制御することができる。 不正なタグ発火を制御し、ピギーバッキングなど許可していないドメインへの通信を遮断する。 |
Cookie同意取得 | GDPR、CCPA、PDPAなどに対応した、プライバシー保護規制に準拠している |
ミナオシ編集部が読み解く、Ensightenのメリット・改善して欲しいポイント
Ensightenの製品の特長を調査・分析したところ、次のようなメリット・改善して欲しいポイントが見えてきました。
- セキュリティ対策ツールとしても優秀
- 同意バナーのカスタマイズが少ない
メリット:セキュリティ対策ツールとしても優秀
Ensightenのメリットは、セキュリティ対策ツールとしても優秀なことです。
通常の同意管理プラットフォームツールでももちろん現在サイト上で使われているタグの検出や整理は行われます。Ensightenの場合、管理者が把握していないタグ(4th Partyタグ、ピギーバックなど)を検出し、一覧で管理が可能です。検出したタグはひとつひとつ分類ができます。
さらに、Ensightenの使用しているセキュリティ技術Ensighten MarSecは、2012年9月に特許を取得しています。昨今多発しているWebスキミング被害やピギーバッキングによる情報漏えいリスクも軽減されるでしょう。
改善して欲しいポイント:同意バナーのカスタマイズが少ない
Ensightenの改善して欲しいポイントは、同意バナーのカスタマイズが少ないことです。
Ensightenで実装されている同意バナーは下記の1種類のみです。
色やデザインのカスタマイズができるツールが増えている中で、自社サイトに溶け込むデザインに変更できない点は、物足りなさを感じるかもしれません。
Ensightenとよく比較される類似サービス
ここまでEnsightenの機能やメリット・改善して欲しいポイントを見てきましたが、同意管理プラットフォームはEnsightenだけでなく、各社から提供されています。
では、それぞれのツールにどのような違いがあるのでしょうか。Ensightenとよく比較されるサービスの特長と費用、基本的な機能を比較してみました。
サービス名 | 生産国 | 初期費用 | 月額料金 | 基本的な機能 |
Ensighten | アメリカ (日本代理店あり) | 問い合わせ | 問い合わせ | ・同意設定ページ管理 ・同意記録管理 ・GDPR対応 ・CCPA対応 ・個人情報保護法対応 |
OneTrust | アメリカ | 無料 | 57,600円/年額 | ・同意設定ページ管理 ・同意記録管理 ・GDPR対応 ・CCPA対応 ・個人情報保護法対応 ・レスポンシブ対応 ・サイトスキャンで各国別ポリシー自動生成 |
Trust 360 | 日本 | 10万円 | 50,000円~ | ・同意設定ページ管理 ・同意記録管理 ・GDPR対応 ・CCPA対応 ・個人情報保護法対応 ・レスポンシブ対応 ・サイトスキャンで各国別ポリシー自動生成 ・CRM連携 ・API連携 |
webtru | 日本 | 無料 | 0円 5,500円~ 11,000円~ | ・同意設定ページ管理 ・同意記録管理 ・GDPR対応 ・CCPA対応 ・個人情報保護法対応 ・CRM連携 ・API連携 |
dooi | 日本 | 問い合わせ | 問い合わせ | ・同意設定ページ管理 ・同意記録管理 ・個人情報保護法対応 ・API連携 |
料金、基本的な機能を比較したところ、Ensightenは基本的な同意管理プラットフォームとして最低限の機能がそろっているとわかりました。
海外ツールではあるものの、日本の販売代理店とのやり取りになるため、言語で困ることは少ないでしょう。セキュリティ対策がしっかりした同意管理プラットフォームツールはこの中ではEnsightenのみでした。
Ensightenの料金・費用
Ensightenの料金プランは、公式サイトに記載されていません。アンダーワークス株式会社にお問い合わせください。
Ensighten導入の流れ
Ensightenの導入の流れは以下4ステップになります。
- 契約後最短3営業日でアカウントを発行
- 現状のタグを検出・分類
- Ensightenのタグを実装
- 同意取得画面を設定
日本の代理店企業が、要件定義、タグの分類、同意取得画面の設定を支援してくれるそうです。
Ensightenを導入した企業事例
本章では、Ensighten公式サイトで公開されている、導入企業の事例をご紹介します。
- 事例「日本ホテル株式会社」
事例「日本ホテル株式会社」
JR東日本グループでホテル事業を担う日本ホテル株式会社では、海外からの宿泊も多く受け入れており、予約を自社サイトで直接受けるシステム構築を検討していました。GDPRに対して何から始めていいかわからない状態であったため、アンダーワークスとのプロジェクトの中でEnsightenを導入しました。
- Webサイトのフルリニューアルのタイミングで、GDPRへの対応が必要だった
- GDPRにも対応できるサイトに出来上がった
まとめ|Ensightenの強みは、セキュリティ技術が高いこと
Ensightenの製品の特長を調査・分析したところ、次のようなメリットや改善して欲しいポイントが見えてきました。
- セキュリティ対策ツールとしても優秀
- 同意バナーのカスタマイズが少ない
以上の内容から、Ensightenはこのような企業におすすめです。
- 取得した個人情報のセキュリティ対策もしたい方
- 日本企業による導入サポートを受けたい方
Ensightenを含む同意管理プラットフォームを検討する際に、お役立てください。