ERPに特化しており、またExcelベースとなっているため、Windows OSを採用したPCであれば相性がいいように感じました。それまで、SAPというとても大きなシステムを使用していましたが、それが、ERP専用システムになったことにより、動きもまずまずのスピードとなり、また操作が簡単なため、同僚へのKnowledge trasferも容易にできました。組織に合ったシステムを導入することで業務効率も上がったのではないかと思います。

ドイツ資本の企業で働いている際に、本社はSAPを採用していたが、日本以外の各拠点の多くは当システムを採用していました。ドイツ本社は工場を抱えているため、ERPシステムのみならず、PLMの採用が不可欠であるため、SAPを採用しておりましたが、各拠点は販売拠点であるため、ERPシステムである当システムを採用していました。ある日、会社の組織変更があり、日本がドイツ直轄から、シンガポール傘下となったのを機に、シンガポール拠点が採用している当システムを日本も導入しました。

今はどうかわかりませんが売上請求をする際にPostしてしまうと、訂正が二度とできなかったように思います。訂正するにはCredit noteを切ってから再度注文・仕入れ・出荷・請求を繰り返さなければならなかったので、その作業は効率を下げていました。確かに会計上の理由から請求書の訂正はリスクがあるかと思いますが、もう少しシンプルな仕組みであればよかったなあと思います。

グローバル企業の販売拠点においては有意義ではないかと思います。国産のERPシステムは日本の特殊な商習慣に合わせた作りとなっていると思われ、グローバル企業の販売拠点にはグローバル企業のシステムが適しているのではないかと思います。また、日本国内でも当システムを専門としたSIerがいるので、サポート面でも安心できるのではないかと思います。