前職において、各社員が申請する1月分の勤怠データに誤りがないか確認する業務にかなり時間がかかっていました。当時私が担当していた現場では、私が唯一の管理者であった為、勤怠データの確認作業に3~4日かかり、当然ながら残業もしておりました。正直月初はこの作業を行わなくてはいけないと考えると鬱々としていたのですが、社内ＤＸ推進の一環でRPA導入をきっかけに早速この作業の自動化をしたところ、作業時間は約1/3に、残業もなくすことができました。他ＳＦＡでの単純作業なども自動化し、最終的に私の担当していた現場ではトータル100時間の業務時間削減に成功、生産性を大きく上げることに成功しました。

WinActorの良いところは大きく分けて『操作性』と『自動化スピード』です。操作性に関しては、完全日本語対応とプログラミングなどの知識が不要であり、他社製品ですと英語表記など分かりにくいパーツ名で困ることが多いのですが、WinActorは完全日本語対応であるだけでなく、操作対象ごとにパーツが保管されているので非常にわかりやすいUIとなっています。またプログラミング知識については、製品によってはプログラミングに近い知識(データテーブルや配列など)を必要とすることがありますが、WinActorはそういった知識は一切不要で構築可能です。2点目の自動化スピードに関しても、ブラウザ操作における画面遷移などは圧倒的に早いと感じました。

改善してほしいポイントは、学習教材が少ない点と、WebDriverやプチライブラリーのダウンロードが手間 という2点です。学習にあたっては、購入した書籍で基本を覚えた後に、わからないことはユーザフォーラムで調べるなどしてコツコツ勉強しました。何とか覚えることができますが、振り返ってみれば販売元のサイトなどでもっと体系的に勉強できるようなものがあれば、もっとスムーズに学習できたのになと思います。2点目ですが、インストール後ブラウザ操作の自動化を行おうとした際画面が立ち上がらず、数日試行錯誤・・・どうやらWebDriverをダウンロードしなければいけなったようです。正直すぐ使えるものだと思っていたので若干手間だなと思いました。そのほかプチライブラリーも、使いたいパーツをダウンロード→フォルダーに移動の作業も若干手間だと感じます。

すべての人におすすめできる製品ですが、特に内製化にあたって会社全体のITリテラシーが低く内製化できるか不安、スモールスタートしたい方におすすめです。冒頭のメリットでも述べましたが、WinActorは完全日本語対応でプログラミング知識が一切不要ですので扱いやすく、ライセンスも1台から導入可能です。私はExcel関数を見ただけでも吐き気がしてしまうくらいITリテラシーが低いアナログ人間です。そんな私でも覚えることができたので、挫けず数週間学習すればマスターできると思います。WinActorはパズルを組み合わせるようなゲーム感覚で楽しく行うことができますので、まずは試しに使ってみて欲しいです。