【2024年版】アクセス解析のおすすめツールを比較!導入メリットや選び方も解説

Webサイトの運営においてアクセス解析は重要な役割を担っており、以下のような課題解決に役立てられています。

  • Webサイトの訪問者数を増やし、CVR(コンバージョン率)を向上させたい
  • 高度な解析機能を駆使して、マーケティング戦略を最適化したい
  • ブログのアクセス数を増やし、収益を向上させたい

ですが、「自社に適切なアクセス解析ツールとは?」「どうやってアクセス解析を行えばいいのかわからない」など疑問を持っている方も多いはず。そこで本記事では、アクセス解析でわかることやツールを導入するメリット、おすすめのツール、ツールの選び方などをまとめました。無料のツールもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

アクセス解析とは

そもそもアクセス解析とは、Webサイトに訪れたユーザーの属性や行動をデータとして収集し、分析することです。アクセス解析によってWebサイトのパフォーマンスを評価し、改善策を講じることができます。

アクセス解析によってわかること

アクセス解析を行うことで、以下のような具体的な情報が得られます。

項目概要
訪問者数サイトに訪れたユーザーの数を把握します。たとえば新規訪問者とリピーターの割合を分析することで、どちらの訪問が多いのか、行動に違いはあるのかを把握できます。
ページビュー数各ページが何回表示されたかを確認します。ページごとの閲覧数を把握することで、どのコンテンツがユーザーに人気があるか、またはどのページが改善を必要としているかを特定できます。
直帰率訪問者が最初のページだけを見てサイトを離れた割合です。直帰率が高い場合、ユーザーが期待した情報をすぐに見つけられなかった可能性があるため、そのページの内容やリンクの設定を見直す必要があります。
滞在時間ユーザーがサイトに滞在した平均時間を知ることができます。滞在時間が長いほど、ユーザーがサイトのコンテンツに興味を持っている可能性が高いです。一方で特定のページでの滞在時間が短い場合、そのページの内容がユーザーにとって価値が低いと考えられます。
参照元ユーザーがどの経路(検索エンジン、SNS、他のサイトなど)から訪れたかを特定します。これにより、どのマーケティングチャネルが効果的かを把握し、マーケティング戦略を最適化できます。
CVRサイト上での目標(商品購入、問い合わせ、ニュースレター登録など)が達成された割合を測定します。CVRは、サイトの最終的な成功指標であり、マーケティング施策の効果を評価するために重要です。

これらの情報を基に、具体的な改善点や新たな施策を立案できます。たとえば、特定のページの直帰率が高い場合、グラフで視覚的に分かりやすくする・見出しを用いて読みやすくするなど、そのページのコンテンツやレイアウトを見直すことでユーザーの滞在時間を増やせるかもしれません。

また、参照元の分析により、どのチャネルがもっとも効果的かを把握し、マーケティング予算の配分を最適化することも可能です。

アクセス解析ツールを導入するメリット

上記で紹介したとおりアクセス解析によって得られる情報は数多くありますが、目的に合ったツールを導入することでより効率的かつ効果的にデータ取得や分析ができます。以下に、具体的なメリットを4つ解説します。

データの可視化とリアルタイム分析

アクセス解析ツールは、訪問者の行動を視覚的に表示し、リアルタイムでデータを提供します。たとえば、ダッシュボードで各種データをグラフやチャートで表示し、ユーザーがどのページに滞在しているか、どのリンクをクリックしたかなどをリアルタイムで把握でき、必要な対応を迅速に行えます。

詳細なセグメント分析

アクセス解析ツールを使うことで、ユーザーの属性や行動を詳細にセグメント分けして分析し、ターゲットを絞ったマーケティング戦略を立案することが可能です。高度な機能を搭載したツールであれば、訪問者の年齢、性別、地域、興味関心などを細かく分類し、セグメントごとに異なる行動パターンやニーズを特定できます。

カスタマイズ可能なレポート機能

多くのアクセス解析ツールは、レポートをカスタマイズして生成できる機能を備えています。自社のニーズに合わせたレポートを作成して定期的に自動配信することで、必要なデータを迅速に把握し、定期的なサイト運営の改善に役立てることができます。

ヒートマップとユーザーフローの可視化

アクセス解析ツールのなかには、ユーザーがページ上でどの部分に注目し、どこをクリックしているかを視覚的に確認できる「ヒートマップ機能」を提供しているものもあります。

また、ユーザーフローの解析により、ユーザーがどの経路を辿ってサイトを回遊しているかを把握できるため、ナビゲーションの最適化やコンテンツの配置改善が可能です。

おすすめのアクセス解析ツール5選|実名レビュー付き

ここでは、おすすめのアクセス解析ツールを5つピックアップしました。実名のレビューも合わせて紹介しますので、ニーズに合ったツールを選んでください。

Googleアナリティクス|おすすめポイント: 無料ながら多機能。初心者から上級者まで幅広く利用可能

出典:Googleアナリティクス

「Googleアナリティクス」は、Google合同会社の提供するアクセス解析ツールです。ページビュー数、滞在時間、直帰率などの基本データを無料で収集できます。

基本的な解析機能が充実しており、Google広告やSearch Consoleなど他のGoogleサービスとの連携も魅力。最初に導入しておくべきアクセス解析ツールと言えるでしょう。

Googleアナリティクスの利用レビュー・評価

User Insight|おすすめポイント:ヒートマップによる視覚的なデータ表示

出典:User Insight

「User Insight(ユーザーインサイト)」は、東京都品川区の株式会社ユーザーローカルが提供するアクセス解析ツールです。分析に役立つ機能が豊富に用意されており、国内1,000社以上の企業に導入されています。

大きな特徴は、12種類のヒートマップ機能を搭載している点。離脱箇所やクリック箇所などユーザーの行動を可視化することで売上前年比200%やLP直帰率20%改善など高い効果を得られた企業もあります。

User Insightの利用レビュー・評価

AIアナリスト|おすすめポイント:Googleアナリティクスと連携するだけで分析・改善が可能

出典:AIアナリスト

「AIアナリスト」は、東京都千代田区の株式会社WACULが手掛けるアクセス解析ツールです。12,000以上ものWebサイトを改善した実績があり、データやノウハウを豊富に保有しています。

同ツールは、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleなどと連携して自動でレポートを作成するため、集計や分析の手間を削減できる点が特徴。改善すべきポイントも提示されるため、何から手をつけたらよいのかわからない方にもおすすめです。

AIアナリストの利用レビュー・評価

AD EBiS|おすすめポイント:広告パフォーマンスの最適化に効果的

出典:AD EBiS

「AD EBiS(アドエビス)」は、大阪府大阪市と東京都千代田区に本社を構える株式会社イルグルムが提供するアクセス解析ツールです。導入実績は11,000件を超え、ECサイトや製造業、アパレル業など多様な業種に利用されています。

同ツールは広告効果の測定に特化しており、施策の成果を詳細に追跡することが可能。グロース期(クリック数5万・PV数50万以内)を対象とした月額5万円のプランも用意しており、企業規模に関わらず広告運用の最適化を図れます。

AD EBiSの利用レビュー・評価

Adobe Analytics|おすすめポイント:機能性が高く、大規模なWebサイトにも有効

出典:Adobe Analytics

「Adobe Analytics」は、アメリカに本社をもつAdobe Inc.が提供しているアクセス解析ツールです。豊富なカスタマイズオプションがあり、大規模なサイト運営に適しています。

また、高度な分析機能も特徴のひとつ。たとえば複数のデバイスでの行動をもとにしたクロスデバイス分析や顧客をグループ化して推移を比較するコホート分析などの機能があり、顧客理解を深められます。

Adobe Analyticsの利用レビュー・評価

アクセス解析ツールの選び方・比較のポイント

アクセス解析ツールは、ツールごとに強みが異なるため、自社に合うものを適切に判断する必要があります。こちらでは、アクセス解析ツールの選び方や比較のポイントを紹介します。

知りたい情報を満たしているか

アクセス解析ツールを選ぶ際にまず確認すべきポイントは、自社が知りたい情報を満たしているかどうかです。たとえば以下の点を基準にしてみるとよいでしょう。

知りたい情報の例
  • 基本データ:訪問者数やページビュー数など、基本的なトラフィックデータだけを知りたいのであれば、Googleアナリティクスのような無料ツールでも十分に活用できます。
  • ユーザー行動の詳細分析:ユーザーの行動パターンやクリック位置を詳細に知りたい場合、ヒートマップ機能を持つツールが有効です。どのエリアがもっともクリックされているか、どのコンテンツが注目されているかを視覚的に把握できます。
  • 広告の効果測定:広告キャンペーンのROIやクリック率を詳細に分析したい場合、広告特化型のアクセス解析ツールがおすすめです。広告のパフォーマンスを細かく追跡することで、どの広告が効果的かを的確に評価できます。

使いこなすことができるか

操作がわかりやすいツールを使うことで、学習時間を削減できます。また、使いにくいツールは、引き継ぎが生じた際などにフォローしづらく、継続的な利用が難しくなりがちなので、以下の点を意識しましょう。

操作性やサポートについて
  • 直感的な操作性:初めてアクセス解析ツールを使用する場合、直感的で使いやすいインターフェースを持つツールがおすすめです。たとえば、AIが自動でレポートを生成する機能があれば、初心者でも簡単に使いこなせます。
  • トレーニングやサポート:複雑なツールを使用する場合、トレーニングやサポートが充実しているかも確認しましょう。詳細なチュートリアルや電話・チャットなどによるサポートがあると安心です。

コストパフォーマンスに問題はないか

長期的にツールを利用するためには、コストパフォーマンスも選定の重要なポイントです。有料プランを契約する際は、初期費用だけでなく月額費用やオプションも含めた総額を算出し、継続的に利用できる価格帯か判断しましょう。

コストパフォーマンスについて
  • 料金プラン:Googleアナリティクスなどの無料ツールを試すことで、初期費用を抑えられます。ビジネスの成長に従い、より多機能な有料ツールを検討するのもよいでしょう。
  • コストが負担にならないか:コストをかけて多機能なツールを導入したとしても、結果的に使いこなせずコストの負担が大きくなってしまう可能性もあります。ツールの機能と料金のバランスを考慮し、自社の予算内でもっとも効果的なツールを選びましょう。

アクセス解析のおすすめ手順

Webサイト運営の成果を高めるためには、適切な手順でデータの収集・分析・改善を行うことが大切です。こちらでは、おすすめの手順として以下を紹介します。

  1. 目標設定
  2. データの収集と分析
  3. 改善策の実施
  4. 効果測定と再評価

1. 目標設定

まず、アクセス解析の目標を設定します。たとえば月間訪問者数を3倍にする、CVRを2%から5%に引き上げるなど数値的な目標を明確に設定することで、アクセス解析の結果から具体的なアクションにつなげやすくなります。

2. データの収集と分析

アクセス解析ツールを利用して一定期間データを収集し、訪問者の行動や傾向を分析します。たとえば3ヶ月間のデータを集め、訪問者数や直帰率、滞在時間などの基本データを取得すると、「特定曜日の訪問者数が多い」「読み応えのあるコラム記事のはずなのに滞在時間が短い」といったサイトの強み・弱みを把握できます。

3. 改善策の実施

分析結果に基づいて具体的な改善策を実施します。たとえば、特定ページの直帰率が高い場合、そのページのコンテンツを改善してユーザーが求めている情報を提供します。また、人気のあるコンテンツを強化し、他のページへのリンクを増やすことで、サイト全体の滞在時間を延ばすことも可能です。

4. 効果測定と再評価

改善策を実施した後、その効果を再度アクセス解析ツールで測定します。たとえば、3ヶ月間のデータを再度収集し、目標達成度を評価。達成度が低ければ、さらなる改善が必要です。定期的に再評価を行うことで、継続的な改善を実現できます。

まとめ:比較検討して最適なアクセス解析ツールを導入しよう!

アクセス解析ツールは、Webサイトのパフォーマンスを向上させるために欠かせないツールですが、それぞれに特徴や強みがあります。自社のニーズに合った最適なツールを選ぶためには、機能や操作性、サポート体制を確認しながら導入を進めましょう。

また、ミナオシではアクセス解析ツールを実際に利用した方の実名レビューも掲載しています。参考になる意見も多いので、ぜひ合わせてご確認ください。

>>アクセス解析ツールをチェックする