ヒートマップツールとは、Webサイトに訪れたユーザーの行動を、サーモグラフィーを模した暖色~寒色の色分布で可視化するツールです。ページスクロールやマウスの動き(軌道やクリック)から、ユーザーの目線や行動、ページ内の関心の強さを把握することができます。
以下、ヒートマップツールについて、それぞれの特徴や機能、料金プラン、導入レビューを紹介します。製品の選定に際して、基本機能や導入メリット、選び方などの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご一読ください。
ヒートマップツールとは、Webサイトに訪れたユーザーの行動を、サーモグラフィーを模した暖色~寒色の色分布で可視化するツールです。ページスクロールやマウスの動き(軌道やクリック)から、ユーザーの目線や行動、ページ内の関心の強さを把握することができます。
以下、ヒートマップツールについて、それぞれの特徴や機能、料金プラン、導入レビューを紹介します。製品の選定に際して、基本機能や導入メリット、選び方などの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご一読ください。
本記事では、ヒートマッツールについて、おすすめツールや種類、導入メリットをわかりやすく説明します。選び方や比較のポイントについても解説していますので、ぜひ比較検討の際に参考にしていただけますと幸いです。
ヒートマップツールとは、Webサイトに訪れたユーザーの行動を、サーモグラフィーを模した暖色~寒色の色分布で可視化するツールです。ページスクロールやマウスの動き(軌道やクリック)から、ユーザーの目線や行動、ページ内の関心の強さを把握することができます。
数値分析と違って視覚的に情報を得られるため、直感的にユーザー行動を理解することができ、デザイナーやエンジニアなどサイト解析の専門外のメンバーとヒートマップを共有しながら、ページ改善・コンテンツ改善を策定できるでしょう。
ヒートマップのデータを活用してコンテンツを最適化することが、結果としてSEO対策にも繋がるため、ヒートマップツールはSEOツールに分類されることもあります。
ヒートマップツールでできることは具体的に以下の5つです。
ツールごとにできることは異なるため、導入の前に把握し、自社の目的をヒートマップツールで実現できるのかを確認しておきましょう。
ヒートマップツールでは、ページ内の滞在時間を可視化し、熟読エリアからユーザーの興味・関心を把握することができます。この機能は「アテンションヒートマップ」とも呼ばれ、スクロールやマウスの動きに基づいて、表示されていた時間の長短を特定の色で示します。
ミエルカヒートマップ(表示されているヒートマップ画像)の場合、滞在時間が長い順から「赤>黄>緑」と表示されており、ユーザーがどの個所に興味・関心を持っているのかを直感的に把握することが可能です。
「ユーザーに読んでほしい部分なのに、注目されていない」というような課題を発見することができます。見つけた場合は、コンテンツの入れ替えやデザインの改修によって改善を図りましょう。
ページをどこまでスクロールしているのかを可視化し、ユーザーがどこまで読了したか、どこで興味を失って離脱したのかが把握できます。この機能は「スクロールヒートマップ」とも呼ばれ、スクロールの長さと離脱箇所に基づき、ページを読みに来たユーザーの何%がその位置まで読んだのかを示します。
表示の方法はツールごとに異なりますが、一般的にミエルカヒートマップ(表示されているヒートマップ画像)のように、一定の間隔に区切ってパーセンテージが表示されることが多いです。
また、以下の画像(ツール例:User Heat)のように、パーセンテージに加え、ファネル系の図形によりユーザーの維持率を示すツールもあります。
終了エリアではユーザーが「離脱している位置」と「コンバージョンポイント」を確認することが多いです。ユーザーがコンバージョンポイントにたどり着く前に離脱されてしまうと機会損失となります。たとえば、申し込みボタンや購入ボタンをコンバージョンポイントとしているケースでは位置の変更という改修が優先度が高いでしょう。
ページ内のクリックされた箇所を可視化し、コンテンツごとのクリック頻度を把握できます。この機能は「クリックヒートマップ」とも呼ばれ、コンテンツがクリックされた頻度を特定の色で表示します。
ミエルカヒートマップ(表示されているヒートマップ画像)のように表示されることがほとんどで、クリック数が多い順から「赤>黄>緑」と暖色から寒色にかけて表されます。
クリックをしても意味がない部分でアクションがとられていても計測されるため、ユーザーを惑わせている箇所を発見することができます。
「ボタンが小さすぎて誤ってクリックしてしまう」「デザインがあたかもクリックできるような見た目になっている」といった仮説を立て、パーツのデザインや配置の改善に活用しましょう。
ページ上のマウスポインターの軌道を可視化し、視線の場所や動きを追跡することでユーザーの閲覧行動の傾向が把握できます。この機能は「マウスフローヒートマップ」とも呼ばれ、ツールによってそのままマウスの動きを表示したり、ユーザー毎に色分けして表示したりすることが可能です。
ただし、基本的にPCからのデータ取得のみとなっており、スマホユーザーには適用できない、または正確なデータが取得できないということに注意が必要です。
クリックヒートマップと同じく、ユーザーにとってわかりにくい箇所を見つけ、改善に繋げましょう。
スマホ・タブレットユーザーが閲覧するページ内のタップやスワイプ、ピンチイン/アウトなどのアクションを可視化し、ページ内のユーザーの行動を把握することができます。
この機能は「タッチアクションヒートマップ」と呼ばれ、現代ではスマホからWebサイトを閲覧するユーザーが多くなっているため、スマホユーザーの行動の傾向を把握するためにも必要性の高い機能と言えるでしょう。
スマホ操作はスクロールがしやすく、コンテンツを読み飛ばしやすいため、アテンションヒートマップのみでは熟読エリアが大まかな結果として表示されてしまいます。しかし、滞在時間が短いエリアでも、ピンチイン/アウトなどのアクションが集中して発生していることも考えられます。
また、上下スワイプが多い箇所では、ユーザーがその部分に注目しているという捉え方もできます。ただし、興味があるから読み返しているのか、内容が難しくて理解に時間がかかっているのかまではわからないため、仮説を立てて、効果検証をしていく必要があります。
ヒートマップツールを活用してもできないことがあります。それは以下の2つです。
できることと同じく、できないことも把握しておくことで、自社が想定している使い方ができるのかを判断することが可能です。
ヒートマップツールで分析ができるのはページ毎です。そのため、Webサイト全体や複数のページをまたぐ分析は行うことができません。また、トラフィックが少ないページの場合は数値の幅が極端になるため、検証の参考にできない可能性もあります。
使い方としては、まずWebサイト全体の傾向やボトルネックとなるページを「アクセス解析ツール」で掴んだ後、ヒートマップツールでそのページの改善点を見つける、といったやり方がおすすめです。
アクセス解析ツールとは、Webサイトのアクセス状況やコンバージョンに関するさまざまなデータを取得・分析・追跡するツールのこと。
あらゆる経路からWebサイトに訪問したユーザーの行動や属性をモニタリングすることで、課題発見やサイト改善を行うことができ、また施策の効果検証や広告予算の最適化にも活用されている。
ヒートマップツールが可視化できるのはあくまで「ユーザーの行動を機械的に追った結果」のため、ユーザーがなぜその行動をとったのかまでは明確にすることができません。
たとえば、アテンションヒートマップで熟読エリアとして可視化されている箇所が「興味を持ったから長く滞在したのか」「わかりづらかったから読むのに時間がかかったのか」は担当者が判断する必要があります。
ヒートマップツールから得た結果はあくまで「仮説」を立てるために利用しましょう。その検証を行うためにも、ABテストや他のテストなどを行い、明確な理由付けをしなければなりません。
ヒートマップ | 分析機能 | 無料プラン | トライアル | おすすめケース | |
ミエルカヒートマップ | ・アテンションヒートマップ ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ | ・ABテスト ・イベントセグメント ・広告分析 ・クリックリンク確認 | 〇 | ✕ | ・スマホユーザーが多い ・レスポンシブデザインを採用している ・CVに至った経路を分析をしたい |
Ptengine | ・アテンションヒートマップ ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ ・比較ヒートマップ | ・アクセス解析 ・セグメント分析 ・ファネル分析 ・イベント分析 ・ABテスト連携 ・CV計測キャンペーン計測 | 〇 | 14日間 | ・スマホユーザーが多い ・CVに至った経路を分析をしたい |
mouseflow | ・アテンションヒートマップ ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ ・ムーブメントヒートマップ ・Geoヒートマップ ・ライブヒートマップ | ・EFO分析 ・セッションリプレイ ・ファネル分析 | ✕ | 14日間 | ・PCユーザーが多い ・CVに至った経路を分析をしたい ・レスポンシブデザインを採用している |
CONTENT ANALYTICS | ・アテンションヒートマップ ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ | ・問い合わせ | ✕ | 要問合せ | |
User Insight | ・アテンションヒートマップ ・クリックヒートマップ ・マウスムーブ | ・アクセス解析 ・ABテスト ・EFO分析 ・リアルタイム分析 ・広告効果測定 ・SEO/SEM分析 ・セグメント分析 | ✕ | 要問合せ | ・スマホユーザーが多い ・レスポンシブデザインを採用している ・CVに至った経路を分析をしたい |
Sitest Lite | ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ ・タップヒートマップ ・マウスフローヒートマップ ・クリックタッチアクションヒートマップ | ・アクセス解析 ・セグメント分析 ・セッションリプレイ ・ゴールファネル | ✕ | 7日間 | ・スマホユーザーが多い ・レスポンシブデザインを採用している ・CVに至った経路を分析をしたい |
UXCam(スマホアプリのみ) | ・クリックヒートマップ ・マウスフローヒートマップ ・タッチアクションヒートマップ | ・セッションリプレイ ・ファネル分析 ・イベント分析 ・ユーザー分析 | 〇 | 要問合せ | スマホアプリ上でヒートマップを利用したい |
crazyegg | ・アテンションヒートマップ ・クリックヒートマップ ・マウスフローヒートマップ | ・セッションリプレイ ・ABテスト ・トラフィック分析 ・エラー検知 ・スナップショット | 〇 | 30日間 | ・スマホユーザーが多い ・レスポンシブデザインを採用している ・CVに至った経路を分析をしたい |
Contentsquare | ・アテンションヒートマップ ・スクロールヒートマップ ・クリックヒートマップ ・タップヒートマップ | ・カスタマージャーニー分析 ・コンテンツ単位のROI可視化 | ✕ | 要問合せ | ・レスポンシブデザインを採用している ・CVに至った経路を分析をしたい |
【機能表】
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | ✕ |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC |
対応デバイス | 〇 |
サポート | 〇 |
トライアル | 〇 |
無料プラン | 〇 |
搭載機能 | ・ABテスト ・イベントセグメント ・広告分析 ・クリックリンク確認 |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
無料 | 月間3,000PVまで計測可能。 登録サイトは1サイト、データ閲覧可能期間は30日。 |
ミニマム 9,800円/月 | 月間1万PVまで計測可能。 登録サイトは3サイト、データ閲覧可能期間は90日。 |
ビジネス 19,800円/月 | ミニマムのすべての機能に加えて、月間10万PVまで計測可能。 登録サイトは無制限、データ閲覧可能期間は180日。 |
ファースト 49,800円/月 | ビジネスのすべての機能に加えて、月間50万PVまで計測可能。 データ閲覧可能期間は365日。 |
エキスパート 99,800円/月 | 月間100万PVまで計測可能。同時ログイン数20アカウントまで。 大型サイトの運営チーム向けのプラン。 |
スーパー 149,800円/月 | 月間1,000万PVまで計測可能。同時ログイン数は無制限。 複数の大型サイトを運営している企業向けのプラン。 |
【機能表】
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | ✕ |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC |
日本語対応 | 〇 |
サポート | 〇 |
トライアル | 14日間 |
無料プラン | 〇 |
搭載機能 | ・アクセス解析 ・セグメント分析 ・ファネル分析 ・イベント分析 ・ABテスト連携 ・CV計測キャンペーン計測 |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
Free 無料 | 計測ヒートマップ数:1、計測イベント数:100、計測CV数:3 アクセス解析レポート、ノーコードイベント計測を利用可能。 |
Growth 4,980円~/月 | 計測PV数によって月額が変動する。(月間3,000~50万PV) 計測ヒートマップ数:無制限、計測イベント数:PV数の10%、計測CV数:20 高度なヒートマップ機能、ファネル計測、チャット/メールサポートが付帯する。 |
Premium 従量課金 | A/Bテストツール連携、最大無制限の計測イベント数、自社データ連携、専任カスタマーサクセスマネジャーが付帯する。 |
【機能表】
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | ✕ |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC |
日本語対応 | 〇 |
サポート | 〇 |
トライアル | 14日間 |
無料プラン | ✕ |
搭載機能 | EFO分析 セッションリプレイ ファネル分析 |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
Starter 3,590円/月 | 年間契約の月額です。計測上限:5,000セッション/月(PV数無制限)、1サイトデータ保存期間:3か月 |
Growth 11,817円/月 | 年間契約の月額です。計測上限:15,000セッション/月(PV数無制限)、3サイトデータ保存期間:6か月 |
Business 23,784円/月 | 年間契約の月額です。計測上限:50,000セッション/月(PV数無制限)、10サイトデータ保存期間:12か月 |
Pro 44,726円/月 | 年間契約の月額です。計測上限:150,000セッション/月(PV数無制限)、20サイトデータ保存期間:12か月 |
Enterprise 要問い合わせ | 年間契約のみ |
【機能表】
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | ✕ |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC |
日本語対応 | 〇 |
サポート | 〇 |
トライアル | 要問合せ |
無料プラン | ✕ |
搭載機能 | 要問合せ |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
問い合わせ | 価格についてはお問い合わせください。 |
【機能表】
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | ✕ |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | ✕ |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC |
日本語対応 | 〇 |
サポート | 〇 |
トライアル | 要問合せ |
無料プラン | ✕ |
搭載機能 | ・アクセス解析 ・ABテスト ・EFO分析 ・リアルタイム分析 ・広告効果測定 ・SEO/SEM分析 ・セグメント分析 |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
問い合わせ | 価格についてはお問い合わせください。 |
【機能表】
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | 〇 |
タッチアクションヒートマップ | 〇 |
対応デバイス | PC/スマホ |
日本語対応 | 〇 |
サポート | 〇 |
トライアル | 7日間 |
無料プラン | ✕ |
搭載機能 | ・アクセス解析 ・セグメント分析 ・セッションリプレイ ・ゴールファネル |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
Economy 8,500円/月 | 月間20,000PVまでトラッキング可能 ドメイン登録可能数は2、データ保存期間は3か月 |
Business 20,000円/月 | 月間50,000PVまでトラッキング可能 ドメイン登録可能数は3、データ保存期間は3か月 |
First 30,000円/月 | 月間10万PVまでトラッキング可能 ドメイン登録可能数は3、データ保存期間は3か月 |
Sitest 要問い合わせ | A/Bテスト機能、EFO機能などの改善機能もオールインワンで利用可能 PV数・ドメイン数に応じて個別見積 |
【機能表】
アテンションヒートマップ | ✕ |
スクロールヒートマップ | ✕ |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | 〇 |
タッチアクションヒートマップ | 〇 |
対応デバイス | スマホ(アプリのみ) |
日本語対応 | ✕ |
サポート | 〇 |
トライアル | 〇 |
無料プラン | 〇 |
搭載機能 | ・セッションリプレイ ・ファネル分析 ・イベント分析 ・ユーザー分析 ・エラー検知 |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
Free | 毎月10,000 セッションまで計測可能。 イベント分析/セッションリプレイ/ユーザー分析が可能。 |
Growth 問い合わせ | 月間で計測するセッション数をカスタム可能。 Freeプランの機能に加え、ヒートマップ/ファネル分析/エラー検知などの機能が使用可能。 |
Enterprise 問い合わせ | 月間で計測するセッション数をカスタム可能。 Growthプランの機能に加え、ダッシュボード/CSマネージャー/データエクスポートAPIを利用可能。 |
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | 〇 |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC |
日本語対応 | ✕ |
サポート | 〇 |
トライアル | 要問合せ |
無料プラン | 〇 |
搭載機能 | ・セッションリプレイ ・ABテスト ・トラフィック分析 ・エラー検知 ・スナップショット |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
初期費用 問い合わせ | 初期費用についてはお問い合わせください。 |
BASIC 29ドル/月額 | 毎月30,000PVまで計測可能。 スナップショットは25まで、録音は月3,000まで可能。 |
STANDARD 49ドル/月額 | 毎月75,000PVまで計測可能。 スナップショットは50まで、録音は月7,500まで可能。 |
PLUS 99ドル/月額 | 毎月15万PVまで計測可能。 スナップショットは75まで、録音は15,000まで可能。 |
PRO 249ドル/月額 | 毎月50万PVまで計測可能。 スナップショットは100まで、録音は65,000まで可能。 |
アテンションヒートマップ | 〇 |
スクロールヒートマップ | 〇 |
クリックヒートマップ | 〇 |
マウスフローヒートマップ | ✕ |
タッチアクションヒートマップ | ✕ |
対応デバイス | PC/スマホ/アプリ |
日本語対応 | ✕ |
サポート | 〇 |
トライアル | 要問合せ |
無料プラン | ✕ |
搭載機能 | ・カスタマージャーニー分析 ・コンテンツ単位のROI可視化 |
【料金表】
料金プラン | 内容 |
問い合わせ | 価格についてはお問い合わせください。 |
ヒートマップツールの中には、以下の2パターンで無期限・無料で利用できるものがあります。
無料版はほとんどの場合、計測可能なPV数や登録可能なドメイン数に制限をかけることで有料版との明確な差別化を図っています。そのため、自社の目的が制限内で達成できるのであれば、無料版でも問題はありませんが、達成できない場合は、ヒートマップツールを導入する意味がないため、少しでもスペック不足を感じるのであれば有料版の導入をおすすめします。
以上の留意事項を踏まえ、ここでは完全無料(永久無料)で使えるヒートマップツールの中から、計測ページ数やPV数の上限がない、または比較的余裕のあるサービスを厳選してご紹介します。
有料版にあたるのが、同社が提供するアクセス解析ツール「User Insight」です。ヒートマップに加えて、EFO分析やセグメンテーション、広告効果測定といった機能を備えたWebサイト改善の総合ソリューションとなっています。
ヒートマップの種類は、スクロールヒートマップとクリックヒートマップのみですが、計測ページ数やPV数の上限がありません。また、セッションリプレイや見やすいダッシュボードも搭載されており、これらすべての機能を完全無料で利用することができます。
また、オープンソースでありながら、個人データ保護規則であるGDPRとCCPAにも準拠しており、信頼性の高さはMicrosoftならではといったところでしょう。
ヒートマップツールにはさまざまな活用方法があります。ただし、ツールによって出力できるヒートマップの種類や分析機能などが異なるため、まずは可視化したい情報や分析対象を明確にしておくこととツールの選定に役立ちます。
その点を踏まえた上で、以下のポイントを比較検討していきましょう。
「ヒートマップツールでできる5つのこと」の章でも解説した通り、ヒートマップは大きく以下の5種類に分類されます。
可視化したい情報や分析対象に対応できる種類のヒートマップツールを選びましょう。1つのツールで複数の種類を兼ね備えたツールもあるため、最低限必要な要件は押さえつつ、利用予定がある機能があれば、それを搭載しているツールを選んでおくと安心です。
また、デバイスごとに必要なヒートマップも異なるため、自社サイトに流入するユーザーが使用しているデバイスを確認し、多い方を高い優先度としてそれに対応できるヒートマップが搭載されているツールを検討することをおすすめします。
デバイス | デバイスにマッチしているヒートマップの種類 |
PC | アテンションヒートマップ/スクロールヒートマップ/クリックヒートマップ/マウスフローヒートマップ |
スマホ/タブレット | アテンションヒートマップ/タッチアクションヒートマップ |
それぞれのヒートマップの定義については提供会社によって異なる場合があるため、よく確認しておきましょう。
ヒートマップツールには、ユーザー行動の分析をサポートする機能も備わっています。ページ改善における課題や分析対象に合った機能を見極めることが重要です。
たとえば、ユーザー属性ごとに行動データを分析できる「セグメント機能」では、年齢や性別、興味・関心などで属性を分別したり、コンバージョンに至ったユーザーと至らなかったユーザーの行動を比較したりすることができます。
また、ヒートマップはツールの特性上、入力フォーム上のユーザーの動きを正確に取得することが難しい場合があります。問い合わせや決済のフォーム改善を行いたい場合は、エントリーフォーム分析機能や、EFOツール(フォーム最適化)との連携機能などが有効です。
参考までに代表的な機能を載せておくので、比較の際に参考にしてみてください。
ヒートマップツールでは、トラッキング可能なPV数や登録可能なドメイン数、データの保存期間が決まっていることが多く、ツールによって様々です。
以下4つのスペックを確認しておきましょう。Webサイトの規模や計測したいページによって要求されるスペックが異なります。
ページ数 | 計測可能なページ数のこと。ツールやプランにより上限が決まっている(無制限のものもあり)。 |
PV数 | 計測可能なページ当たりPV数のこと。ツールやプランにより上限が決まっており、超えると計測が停止する。 |
ドメイン数 | ツールに登録可能なドメイン(サイト)数のこと。ツールやプランにより数が決まっている。 |
データ保存期間 | 取得データをツール内で保持できる期間のこと。プランやツールによって期間が決まっている。 |
また、PV数が少なすぎるとデータが分散し、正確な傾向が得られないことにも注意が必要です。最低でも100PVは計測することを推奨します。
あらかじめ自社サイトの情報を把握しておき、それにマッチするツールやプランを選びましょう。
ヒートマップツールは、サービスベンダーによって導入サポートや操作レクチャーが付帯しています。
いくら高性能でも適切な使い方ができなければ、思ったようにデータ分析やページ改善が進みません。自社のWebサイト解析に関する知識や人材レベルに応じて、サポートの有無や内容も確認しておくとよいでしょう。
中には、計測結果に基づく施策立案やWebサイト改善のアドバイスを行なってくれるコンサルティング付きのサービスやプランもあるので必要な場合は利用されても良いでしょう。
ヒートマップツールを利用したWebサイト改善の事例を2つ紹介します。
SNS広告運用などのデジタルマーケティング事業、ランディングページ制作・チャットボットAIの開発など多種多様なサービスを提供する株式会社Wevnalは、ランディングページにおけるユーザーの関心事項を明らかにし、そのナレッジを横展開できれば、より早く沢山の売れる記事ランディングページを作ることができると考え、ヒートマップツール「ミエルカ ヒートマップ」を導入しました。
活用方法は、アテンションヒートマップの暖色部分(熟読エリア)ではテキストを増やし、寒色部分(熟読されていないエリア)では要素を削除、という改善を数百件繰り返すことで、理想的な記事構成を社内のナレッジとして蓄積、横展開していくというものです。
結果、ヒートマップを使って分析・リライトを行うことでCPA(1顧客あたりの獲得費用)を200%改善できた事例をいくつも生み出すことができ、直近では375%の改善ができた記事があると言います。
事例の詳細は、ミエルカ ヒートマップの事例ページをご覧ください。
地方・中小・ベンチャー企業を対象に、Webマーケティング支援を行うソウルドアウト株式会社は、クライアントの多くが中小企業であり、ツールにかけられる予算が限られているため、価格と機能性のバランスが良いツールを探していました。
そこで要件に合ったヒートマップツール「Ptengine」の導入を決定。ランディングページの離脱率/読了率と獲得ページへの遷移率、コンバージョン率をに注目し、あまり読まれていない部分を削り、冒頭の段落の内容も記事で知ることのできる情報についてまとめる形に修正したところ、冒頭の離脱率が10パーセント以上改善しました。
また、クライアントのアパレルメーカーでは、コンテンツ改善のヒントを得られたと言います。当社の記事型LPをアテンションヒートマップで分析したところ、「商品の魅力6つ」というコンテンツのうち、特に価格に関する情報が読まれていることがわかりました。そこから、価格に関するコンテンツを中心に記事を改修するというアクションをとれるようになったのです。
加えて、クリックヒートマップからは、リンクの形式や設置箇所の違いによる効果の変化も捉えることができたと言います。より目立つボタンやバナーもある程度クリックされていましたが、意外にも文章内に溶け込んでいるテキストリンクがよくクリックされることを発見。このようにヒートマップ分析でリンク1つにも、よりユーザーにクリックしてもらえるよう工夫ができるという新たな視点を得られるようになりました。
事例の詳細は、Ptengineの事例ページをご覧ください。
ヒートマップツールでページ内のユーザーの行動を可視化することで、Webサイトのパフォーマンスやコンテンツを改善するヒントを得ることができます。
ただし、その結果から仮説を立てて検証するのはあくまで人の仕事です。適切かつ効率な効果検証を行うためにもEFOツールやアクセス解析ツールとヒートマップツールを組み合わせ、サイト全体の効果を向上させましょう。本記事の比較表記載の分析機能と選び方のポイントを参考に、ぜひ最適なツールを見つけてください。