編集部が解説!リシテア就業管理の特長と評判、利用イメージ
リシテア就業管理を検討されている方の中には「基本情報やスペックはわかったけれど、もっとわかりやすい評価が知りたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リシテア就業管理は20年以上に渡り人事関連ソリューションを提供している株式会社日立ソリューションズによるパッケージ型の勤怠管理システムです。
出退勤打刻や残業申請は全てスマートフォンから行うことができ、利用する場所や時間を選びません。また、管理画面は情報を見つけやすく、操作がしやすい直感的なUIとなっており、働きすぎの従業員や年次有給休暇の取得状況を一目で把握できます。
とはいえ、勤怠管理ツールは類似の競合サービスも多いため、自社に合った勤怠管理システムが分からない、リシテア就業管理についてより詳しく知りたいという方もいらっしゃると思います。
本記事では、勤怠管理システム「リシテア就業管理」の特長・評判をミナオシ編集部が本音で解説します。
1分でわかるリシテア就業管理とは
リシテア就業管理は、株式会社日立ソリューションズが提供するパッケージ型の勤怠管理システムです。日立ソリューションズは20年以上に渡って人事関連ソリューションを提供しており、その充実したサポートと自社に合わせた最適なソリューションを導入できることから累計導入社数は1,490社(2022年3月末現在)以上、累積利用者数207万人を誇ります。
リテシア就業管理の主な特長は以下の通りです。
人事管理の未来を見据えた設計思想 | ・情報の発見、操作がしやすい直感的なUI ・スマートデバイスへの対応 |
多様な登録手段 | ・PC/スマホ/タブレットからの入力機能 ・入退出データから勤務実績を自動登録 ・オフラインで作成した勤務データの一括取込 |
客観的方法による労働時間把握 | ・客観記録と実働時間の乖離チェック機能 ・以下の方法による客観記録可能 ①カードリーダー ②入退館記録 ③PCログオン/ログオフ時刻 |
長時間労働の是正 | ・勤務状況を直観的に把握できるトップ画面 ・長時間残業者や年休の低取得率者表示 ・日々の入力/承認を促す入力フォロー機能 |
多様な勤務形態への柔軟な対応 | ・Web画面からの設定変更 ・設定用ワークシートらの一括変更 ・自社に合わせた柔軟な設定変更 |
また、リシテアは就業管理ソリューション以外にも工数管理や従業員エンゲージメント、給与管理などが行えるシステムをシリーズとして提供しているため、企業規模や必要に応じて機能を新たに追加することができます。
本記事で解説するリシテア就業管理のメリット・改善してほしいポイント、導入をおすすめする企業は、以下の通りです。
- メリット1:直感的に操作できる管理画面
- メリット2:プロジェクトごとに工数を管理できる
- 改善してほしいポイント1:連携できるシステムが少ない
- 改善してほしいポイント2:記載項目が多く、入力が面倒な場合がある
- 会社の就業形態が多様である
- リモート環境下で勤怠管理を正確に行いたい
- 勤怠管理とともにプロジェクト管理も行いたい
リシテア就業管理の仕組み・利用イメージ
リシテア就業管理を実際に利用する具体的なイメージが欲しい方もいると思います。そこで本章では、リシテア就業管理を実際に利用するイメージや、どのような仕組みのサービスかをお伝えしていきます。
リテシア就業管理を利用する上でポイントとなるのは下記の3点です。
- 打刻画面とログ取得機能
- 多様な働き方に対応可能な設計
- 勤務状況のアラート表示
打刻画面とログ取得機能
リシテア就業管理ではリモートワークやフレックスタイム制を始めとした多様な働き方や勤務形態に対応しているため、場所を選ばずに打刻・確認を行えます。また、管理者はPCのログオン/オフの情報を取得できるため、勤務実績との乖離を把握することも可能です。
多様な働き方に対応可能な設計
リシテア就業管理では在宅勤務や時差出勤用などの区分を作成し、多様な働き方と制度に対応した勤怠管理を行えます。
対応可能な勤務体系には以下のような種類があります。
- 在宅勤務
- 時差出勤制
- スーパーフレックス制(通常のフレックス制度を拡張したもの)
- 裁量労働制
また、勤務区分(タイムテーブル)は上限なく作成可能なため、新たな勤務体系が増えても柔軟な対応が可能です。
勤務状況のアラート表示
残業時間の超過や勤怠の申請・承認状況を遠隔でアラート通知することで、労災リスクや健康管理、効率的な勤怠管理を行うことが可能です。また通知時間は任意で指定できます。
リシテア勤怠管理は場所にとらわれない多様な働き方をサポートしつつ、効率的かつ正確な勤怠管理を行える勤怠管理システムと言えるでしょう。
リシテア就業管理の機能一覧
本章では、先ほど紹介したリシテア就業管理の機能を一覧でご紹介します。
利用者 | 主な機能 |
従業員 | ・出退勤打刻 ・勤務予定、実績登録 ・残業時間申請 ・休日出勤申請 ・有給休暇取得 |
職場管理者 | ・出退勤状況確認(PCログ取得) ・残業実績確認 ・勤務実績承認 ・有給取得情報 ・勤務リアルタイム確認 ・アラート表示 |
人事/労務担当者 | ・勤務パターン登録 ・労働統計参照 ・残業管理、警告 ・月次集計 ・休暇付与 |
※対応している打刻方法はスマートフォン/PC/ICカード
上記の機能により、就業形態にかかわらず、正確な勤怠管理が可能です。また、労働法や社内規則の改定などにも柔軟に対応できます。
リシテア就業管理では現代の働き方に対応した機能を備えた勤怠管理システムといえます。
実際に利用したユーザーの口コミで読み解く、リシテア就業管理のメリット・改善してほしいポイント
リシテア就業管理の特長や口コミを調査したところ、次のようなメリット・改善してほしいポイントが見えてきました。
- メリット1:直感的に操作できる管理画面
- メリット2:プロジェクトごとに工数を管理できる
- 改善してほしいポイント1:連携できるシステムが少ない
- 改善してほしいポイント2:記載項目が多く、入力が面倒な場合がある
メリット1:直感的に操作できる管理画面
一つ目のメリットは、直感的に操作できる管理画面を搭載している点です。実際に利用しているユーザーからもこのような声が上がっています。
- 直感的に操作が可能な管理画面で、従業員の勤怠状況も視覚的に把握できる
- 出先でも快適に自分に合った方法で打刻できる
といった主旨のコメントが見られました。
正確な勤怠管理を行うには確実な打刻が必要ですが、操作がわかりにくければ打刻ミスによる余計な手間が発生してしまいます。従業員一人ひとりに合った打刻方法と直感的に操作できるUIが備えられていれば、より正確な勤怠管理が可能になるでしょう。
また、管理画面上で情報が整理されていれば、働きすぎな社員や法令違反となるケースの早期把握も可能です。
メリット2:プロジェクトごとに工数を管理できる
二つ目のメリットは、プロジェクトごとに工数を管理できることです。実際に利用しているユーザーからもこのような声が上がっています。
- 原価を計算するためにプロジェクトごとの工数を管理できる
といった主旨のコメントが見られました。
リシテア就業管理では業種ごとの作業実績が把握できる工数管理オプションとして「リシテア工数管理」を追加できます。
リシテア工数管理の主な機能は以下の通りです。
- プロジェクト別・作業工程別の工数入力
- 部門別・期間別集計
- 作業状況・原価状況チェック
上記を利用することで、製造原価(労務費や外注費など)に関わる作業工数の管理を行うことができます。労働時間や作業内容をデータ化・一元管理することで、従業員の健康、労災リスクの削減、生産性向上などにつながります。
特にIT企業ではプロジェクトごとの原価の内訳が異なっていたり、原価の大半を労務費が占めたりと、原価計算が複雑になりがちです。工数と勤怠の管理が同時にできるという強みはIT企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
改善してほしいポイント1:自社以外で連携できるシステムが少ない
一つ目の改善してほしいポイントは、同じリテシアシリーズ以外で連携できるシステムが少ないことです。実際に利用しているユーザーからもこのような声が上がっています。
- 他の管理システムと連携できないのが不便
- 打刻時間が反映されるまでにタイムラグがある
といった主旨のコメントが見られました。
リシテア就業管理は「リシテアシリーズ」内で、勤怠管理専用のソリューションとして提供されています。勤怠管理に紐づくシステム(工数や給与、従業員エンゲージメント等)もシリーズ製品として提供されているため、他のシステムと連携できる機能を搭載していない可能性があります。給与管理システムや人事管理システムなどとの柔軟な連携機能が望まれます。
改善してほしいポイント2:記載項目が多く、入力が面倒な場合がある
二つ目の改善してほしいポイントは、記載項目が多く、入力が面倒な場合がある点です。実際に利用しているユーザーからもこのような声が上がっています。
- 詳細に設定ができる分、記載項目が多くて面倒な瞬間がある
- 多くの設定項目は、必要にならない場合の方が多かった
といった主旨のコメントが見られました。
リシテア就業管理には勤務/休暇区分、月次集計項目、表示ラベル、メッセージ文言などを含むパラメータが4,000以上、標準実装されています。これは多様な勤務形態へ柔軟に対応できるよう実装されている機能ですが、これが裏目に出たケースといえます。
全社的に残業が少なかったり就業形態が複雑でない企業にとっては、かえってわかりにくいものとなるかもしれません。そのような企業に向けて、よく使われるパラメータをピックアップした入力設定テンプレートなどがあらかじめ用意されていれば、よりユーザビリティが向上すると思われます。
リシテア就業管理とよく比較される類似サービス
ここまでリシテア就業管理の機能やメリット・改善して欲しいポイントを見てきましたが、勤怠管理システムはリシテア就業管理だけでなく、各社から提供されています。
本章では、リシテア就業管理とよく比較されるサービスの費用と特長を比較してみました。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 特長 |
リシテア就業管理 | 問合せ | 問合せ | ・誰でも使いやすいUI/UX ・PCログとの勤務実績乖離アラート搭載 ・人事関連業務をワンストップでサポート |
MiTERAS | 問合せ | 問合せ | ・社員のコンディションの可視化 ・多様な工数管理機能 ・PCログとの勤務実績乖離アラート搭載 |
AKASHI | 0円 | 200円〜 / 1人あたり (税別) | ・ユーザーの声を元に週に一度のペースでアップデートを実施 ・ポイントの見える化で従業員のモチベーションアップ ・さまざまなサービスと連携が可能 |
F-Chair+ | 0円 | 10,000円〜 / 月額(10名) ※11名以降は、1人あたり1,000円〜 (税込み) | ・従業員が「いつどこで何をしているのか」が分かる ・タイムバー形式で労働時間はひと目で可視化。 ・アラート機能で労働過多を防止 |
KING OF TIME | 0円 | 300円~/1人あたり (税別) | ・15種類の打刻方法 ・誰でも分かりやすいUI / UX ・勤怠管理クラウドシステムでシェアNo1 |
レコル | 0円 | 100円~/1人あたり (税別) | ・豊富な打刻方法(チャットツール連携もあり) ・休暇、スケジュール管理 ・ワークフロー承認機能 |
Sync Up | 0円 | 0円~3,000円 1店舗あたり | ・自動集計、予実管理 ・シフト希望やヘルプの調整に対応 |
各サービスの特長を比較したところ、リシテア就業管理は、リモート環境下で確実な勤怠管理を行えるシステムだということがわかりました。時代の変化や事業展開の変化に合わせた新たな勤務形態や休暇制度の追加などを柔軟に行い、多様な働き方に対応できる柔軟性がリシテア就業管理の強みと言えるでしょう。
また、20年以上の運営実績も、他社製品と比べて秀でている点です。これはサポート対応におけるノウハウ蓄積も十分と考えることができます。例えば、一度も勤怠管理システムを利用したことがない企業では、変遷し続ける労働基準法の改正をすべて理解してシステムを運用するのは難しいでしょう。
リシテア勤怠管理を提供する株式会社日立ソリューションズには、勤怠管理に関する20年以上の実績とノウハウがあるため、似た業種・規模の企業の事例をもとに的確なサポートを受けることができます。
リシテア就業管理の料金・費用
リシテア就業管理の料金・費用は公式サイトからの問合せが必要です。
リシテア就業管理を導入した企業事例3選
本章では、リシテア就業管理公式サイトで公開されている、導入企業の事例をご紹介します。
- 事例1「清水建設株式会社」
- 事例2「日本航空株式会社」
- 事例3「相鉄グループ」
事例1「清水建設株式会社」
清水建設株式会社は、創業200年の歴史を誇るスーパーゼネコンです。同社ではもともと、支店ごとに紙ベースで勤怠情報を入力・収集していた勤怠管理の仕組みをそのままシステム化した独自開発のワークフローシステムで勤怠を管理していました。
ただ、この方法では就業規則や労働基準法が変更される度に一つひとつプラグラムを修正する必要がありました。また、特殊な勤務形態への対応では、各種手当を算出するための管理帳票を使用しており、照合にも手間がかかっていたと言います。
リシテア就業管理を導入することで、既存の就業規則に手を一切加えることなく、カスタマイズや運用方法の変更のみで、業務に発生する手間を大幅に削減しました。また、最大1万人弱の集中にも耐えられる安定した稼働を実現しています。
- 法制度、社内制度変更に対応するため、都度システムのカスタマイズが必要
- 運用中のシステムでは海外勤務者の勤怠管理を行うことが困難
- 特殊な勤務形態に関しては別に帳票を記入する手間がかかる
- パラメータ(勤務区分/休暇区分、月次集計項目、表示ラベル等)の設定によりあらゆる制度に対応できた
- 柔軟なカスタマイズと運用方式により海外勤務者への対応ができた
- さまざまな勤務形態に対応できる項目を追加し、集計と給与計算を自動化できた
参考:導入事例|リシテア就業管理
事例2「日本航空株式会社」
日本航空株式会社は約70年の歴史を持つ日本の航空会社です。働き方改革として「社員が活き活きと働くために生産性を高め、生み出された時間を使って自己成長の実現」というスローガンを掲げていましたが、従来の勤怠管理システムでは社員の柔軟な働き方を管理し、タイムリーに把握することは困難でした。
そこで課題解決できる勤怠管理システムとしてリシテア就業管理を導入しました。フレックスタイム制やテレワークなどの新しい働き方への移行にもシステムの改修は必要とせず、時間外労働の削減に成功。また、紙のタイムカードによる管理にかかっていた作業工数の大幅な削減を実現しました。
- 従来のシステムでは柔軟な働き方のための制度に対応できなかった
- さまざまな各種手当支給要件があり、それを紙のタイムカードで管理していた
- 月中での就業実態の把握・対策が遅れがちだった
- さまざまな勤務形態に対応し、柔軟な働き方が実現できた
- より正確かつ効率的な労働時間算出が可能になった
- 労働時間のタイムリーな見える化が実現したことで、社員自身が自己の労働時間管理に意識を持ち始めた
参考:導入事例|リシテア就業管理
事例3「相鉄グループ」
相鉄グループは、日本の私鉄グループの一つで、相模鉄道株式会社を中心に、鉄道事業、地下鉄事業、バス事業、駐車場事業などを展開しているグループ会社です。
グループ内に会社がいくつも展開されており、さまざまな雇用形態と勤務形態に対応するため、スクラッチ開発のシステムやExcel、紙ベースなど勤怠管理を行うための仕組みが混在していました。それに加え、システムの老朽化をはじめ、法改正やフレックスタイム制をはじめとした新しい働き方に対応しきれないという状況に陥っていました。
そこで、グループ全社で利用できる勤怠管理システムとして、リシテア就業管理の導入を行いました。結果、約2,700名を対象とした出退勤管理方法の統一を実現。オフィスで働く社員だけでなく、出向者の出退勤情報の集約から、給与計算までの流れも自動化できたとのことです。
- スクラッチ開発、Excelなど、さまざまな勤怠管理の仕組みや方法が混在
- 従業員の雇用・勤務形態が多種多様であるため管理しきれない
- グループ全社で利用できる統一システムとして構築することで勤怠管理を効率化できた
- 豊富なパラメータ設定と最小限のカスタマイズにより多種多様な出退勤管理要件に対応できた
参考:導入事例|リシテア就業管理
まとめ|リシテア就業管理は大規模企業にも対応可能な柔軟性のある勤怠管理システム
リシテア就業管理は企業規模や就業形態に限らず、一人ひとりの勤怠管理を確実に行うことができる勤怠管理システムと言えます。
本記事ではリシテア就業管理の機能やメリット・改善してほしいポイント、料金プランについて解説しました。改めて結論をまとめてみましょう。
- メリット1:直感的に操作できる管理画面
- メリット2:プロジェクトごとに工数を管理できる
- 改善してほしいポイント1:連携できるシステムが少ない
- 改善してほしいポイント2:記載項目が多く、入力が面倒な場合がある
以上の内容から、リシテア就業管理はこのような企業におすすめです。
- 会社の就業形態が多様である
- リモート環境下で勤怠管理を正確に行いたい
- 勤怠管理とともにプロジェクト管理も行いたい
リシテア就業管理を含む勤怠管理システムを検討する際に、ぜひお役立てください。