Webサイト翻訳サービスは、Webサイトやアプリを多言語対応するための翻訳システム、またはテキストの翻訳サービスです。
単純にテキストを自動翻訳するだけでなく、各言語の翻訳ページに合ったレイアウト編集や画像置換、海外検索エンジンへの対応など、Webサイトを多言語化するためのソリューションとしての役割を果たします。
以下、Webサイト翻訳サービスについて、それぞれの特徴や機能、契約プランを紹介します。選定に際して、導入メリットや選び方などの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご参照ください。
Webサイト翻訳サービス(ツール)とは
Webサイト翻訳サービスとは、テキストの機械翻訳によってWebサイトやアプリを多言語化するシステム、またはテキスト翻訳サービスです。既存のWebサイトに専用タグを追記するなどの方法を通して、日本語ページを多言語対応へ変換することができます。
Webページ上の更新情報をリアルタイムに翻訳して反映するほか、翻訳テキストやレイアウトのセルフ編集も可能です。多言語化に必要なシステム開発や運用にかかる人的コストを抑えながら、スピーディーな多言語対応を実現できます。
Webサイト翻訳サービスにできること
Web翻訳サービスは、単純にテキストを自動翻訳するだけでなく、Webサイトを多言語化するためのソリューションとしての役割を果たします。
主に下記のような機能が搭載されており、多言語化システムの開発や運用における課題を解消します。
- 自動翻訳
- プレビューエディター
- 動的ページ翻訳
- 言語ごとのファイル・画像置換
1. 自動翻訳
機械翻訳システムを利用して、Webサイトを任意の言語に自動翻訳する機能です。新たに追加されたページやコンテンツの更新もリアルタイムで翻訳・反映されます。
2. プレビューエディター
翻訳前後のWebサイトをライブプレビューで確認しながら、本番環境のWebサイトに反映させずとも管理画面上で編集が可能です。言語に合わせてレイアウトやデザインを考慮した翻訳編集ができます。
3. 動的ページ翻訳
ユーザーごとにページの表示内容が異なる動的コンテンツ(会員向けサイトや予約確認フォーム、サイト内検索など)でも、レイアウトを崩さずに多言語化に対応します。
4. 言語ごとのファイル・画像置換
既存の画像やファイルを言語に応じて差し替えることができる機能です。たとえば、国によっては不適切とみなされる表現が含まれる画像のみを別の専用画像に差し替えるといった使い方ができます。
Webサイト翻訳サービスの導入メリット
Webサイト翻訳サービスが従来型のテキスト翻訳と異なる点は、表面上のテキスト翻訳ではなく、多言語サイトの最適化を目的としていることです。
多言語化対応をシステムとしてWebサイトやページに組み込むことには、以下のようなメリットがあります。
- 多言語ページの作成コスト削減
- ユーザービリティの向上
- 海外検索エンジンへの対応
1. 多言語ページの作成コスト削減
Webサイト翻訳サービスでは、既存のWebサイトやページに多言語化プログラムを後付けで埋め込むことができるため、自社内製の多言語化システムの開発コストを削減し、導入期間も短縮することができます。
通常、Webサイトを多言語対応させるには、ページ上のテキストの翻訳だけでなく、画像ファイルの置換や海外検索エンジンへの対応(任意ドメイン設定、metaタグ・altタグの翻訳)などを、ページごと・言語ごとに作成しなくてはなりません。
その点、Webサイト翻訳サービスには、精度の高いテキスト翻訳に加えて、画像置換や手動編集、各種タグやページデザインの最適化もシステムに組み込まれており、複数言語の翻訳ページも一括で生成できます。
機械翻訳やセルフ編集翻訳による翻訳作業の効率化に加えて、AIの学習機能を搭載したサービスもあり、観光・レジャーの情報サイトや、グローバル企業の社内ポータルなど、特に頻繁な情報更新を伴う多言語化サイトでは、運用にかかる人的リソースを大幅に削減できるでしょう。
2. ユーザビリティの向上
Webサイト翻訳のシステムを導入しておくと、あらかじめ準備した翻訳言語ページにワンクリックで切り替え可能です。サイトのベースデザインやトンマナに応じた言語切り替えバーの設置やデザインカスタマイズができれば、Webサイトを閲覧するユーザーにとっても利便性の高いWebサイトとなります。
また、Google翻訳のようなテキストのコピー&ペーストによる簡易翻訳では、金融機関や製造業など業界特有の専門用語が多いサイトとなると、文法こそ忠実であるものの「話し言葉としての翻訳が不自然」「正確な情報が伝えきれない」といった課題が出てきます。
こういった細やかな翻訳精度は、サービスが保有する翻訳データベースによって差が出るところではあるものの、「用語集やユーザー辞書への登録」や「プロ翻訳サービス」「AI学習機能」などを駆使することで、ユーザーがストレスや違和感を覚えにくい高精度の自動翻訳を、コストを抑えながら効率的に行うことができます。
3. 海外検索エンジンへの対応
観光・レジャーやSaaSなど、国内も含めてグローバルに事業を展開しているWebサイトは、各国でのSEO戦略も大きな課題となるでしょう。
Webサイト翻訳サービスでは、「各言語の翻訳ページに任意のドメインを設定する」「metaタグやaltタグのようなSEO関連タグを翻訳する」といった方法で、検索エンジンに多言語対応したページとして認識させ、どの言語で検索しても自社サイトを見つけられるような内部SEO施策を提供しています。
※検索結果には内部SEOだけでなくさまざまな要因が関与するため、必ずしも検索結果の上位表示を担保する機能ではありません。
Webサイト翻訳サービスの選び方・比較ポイント
Webサイト翻訳サービスによって、イメージ通りの多言語ページが生成されるかどうか、投資対効果に見合っているかは、実際に利用してみないとわからない部分が多いため、まずはページ単体でトライアルを行なってから本格導入を検討することを推奨します。
トライアル時には以下のポイントをチェックしておくとよいでしょう。
- 各言語の翻訳精度
- 翻訳ページのカスタマイズ性
- 管理画面の使いやすさ
※比較検討する際には、自社がターゲットにしている地域の言語に対応しているサービスであることが前提となります。
1. 各言語の翻訳精度
Webサイト翻訳サービスの選定基準として最も重視されるのが必要言語への翻訳精度でしょう。翻訳ページ生成の目的やターゲットによって求められる翻訳精度は異なりますが、各サービスがサイト翻訳に活用するシステムや保有データベースもまちまちです。
セルフ編集機能で微調整をすぐに反映できるのもシステム導入のメリットですが、毎回の手直しに多大な労力がかかるようでは自動翻訳の恩恵を十分に享受できているとは言えません。
まずは機械翻訳でどの程度イメージに沿う精度が出せるかを確認してみます。精度の不足が見られる場合は、機械翻訳以外に組み合わせて利用できるサポート機能(用語集や辞書登録、AI学習機能、プロ翻訳のアサインなど)を駆使し、文脈に沿った翻訳を実施できるかひと通り試してみましょう。
2. 翻訳ページのカスタマイズ性
多言語ページを有用化するには、翻訳そのものだけでなく、翻訳ページのデザインや画像選定などの最適化も必要です。編集機能でページのレイアウトや文脈を考慮した翻訳が行えるか、画像の自動置換設定ができるかなどを確認しましょう。
また、ログインが必要な会員サイト、ECサイトの決済や問い合わせフォーム、サイト内検索などの動的コンテンツは、翻訳後にレイアウトが崩れてしまう場合もあります。そもそも動的コンテンツに対応していることが前提ですが、編集時にどの程度のカスタマイズや修正が可能かもチェックしておきましょう。
3. 管理画面の使いやすさ
ツール活用によって従来よりも翻訳工数を低減できるか、担当者が操作をスムーズに行えるかは、多言語サイト運用の業務効率に大きく影響するところです。
編集・修正のライブプレビューをはじめ、管理画面のレイアウトやメニューの呼び出しなど、使い勝手の良いツールとなっているか、実際に担当者に触ってもらって確認しておきましょう。
Webサイト翻訳サービスを利用している企業の中には、導入目的や得られた効果として「多言語対応にかかる運用工数の削減」を挙げている事例が多くみられます。対応言語が多いほど、また新規コンテンツや情報更新が頻繁であるほど、運用コストの削減効果に大きく差が出るでしょう。