ソースコード管理は、ソフトウェア開発やアプリケーション開発におけるソースコードの変更履歴を管理することです。通常、バージョン管理システム(ソースコード管理ツール)を利用します。
バージョン管理システム(ソースコード管理ツール)は、主に下記のような機能を備えています。
- ソースコードやデータベースのバージョン管理
- 変更部分ハイライト表示(差分チェック)
- バグ管理・脆弱性テストの自動実施
- 共同作業・コミュニケーション機能
以下、ソースコード管理ツール(バージョン管理システム)について、それぞれの特徴や機能、料金プランを紹介します。製品の選定に際して、導入メリットなどの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご参照ください。
本記事では、ソースコード管理(バージョン管理システム)について、その役割や導入メリットを紹介しています。
ソースコード管理とは
ソースコード管理とは、ソフトウェア開発やアプリケーション開発におけるソースコード(ファイル)の変更履歴(バージョン)を管理することです。一般的には、「バージョン管理システム」というソフトを利用してソースコード管理を行います。
ソースコード管理に求められるツール(システム)の機能は下記の通り。
- ファイルの共有
- ファイルのバックアップ
- 変更履歴の記録(バージョン管理)
- プロジェクト内のコミュニケーション
リポジトリと呼ばれるデータベースにファイルをアップロードすることで、ファイルの作成・変更日時や変更点などの履歴を管理可能です。さらに、ファイルにコメントや注釈をつけられるほか、リクエストやフィードバックを残せるなど、複数人でのプロジェクト進行や共同作業に役立つコミュニケーション機能もあります。
ソースコード管理を行うメリット
ソースコード管理(バージョン管理システム)の導入メリットは以下の3点。
- ファイルを以前の状態に戻せる
- 変更履歴をすべて記録できる
- デグレードの発生を防止する
1. ファイルを以前の状態に戻せる
バージョン管理システムでは、間違った上書きをしてしまっても、その変更自体を取り消し、元の状態に戻すことが可能です。ファイルを更新してコミットしても、リポジトリ内には以前のバージョンのファイル情報も蓄積されて残っているため、変更したファイルを過去のバージョンに復元したり、別バージョンのソースコードと比較して編集部分をハイライト表示したりすることができます。
2. 変更履歴を記録できる
大勢の人がプロジェクトに関わっている場合や、長期間稼働している案件などは、特にバージョン管理機能が役立ちます。ファイルの変更履歴がすべて記録されており、どこがどのように変わったのかが一目で把握することが可能です。
- ファイルの作成者
- 作成日付
- 更新日付
- 更新者
- 変更履歴
- コメント(変更理由など)
複数人で作業していて何か不具合が起きた場合でも、誰がどのような変更を加えたのかバージョンを遡って調査できます。ミスであれば特定部分の変更のみを取り消すことができますし、変更理由を見て新しい気づきや納得もあるでしょう。
3. デグレードの発生を防止する
アップグレードによって前のバージョンよりも品質やシステムの利便性を損なうことを「デグレード」と言います。原因として考えられるのは、プログラムを変更した際に、変更部分以外の箇所でバグが発生していたり、古いバージョンのソースコードを反映してしまうといったバージョン管理の失敗が起こったりするなどです。
このうち、後者の古いバージョンに戻ってしまうという問題は、システム導入によってリスクを低減できるでしょう。最新のバージョンを参照することが容易になり、過去のバージョンに誤ってチェックインしてしまうのを防止できます。
ソースコード管理システムの選び方
ソースコード管理システムを具体的に検討する場合は、次のポイントを比較して検討しましょう。
機能の要件定義と拡張性
ソースコード管理システムでまず重要なことは、プロジェクトの要件に合致した機能を備えたシステムを選ぶことです。基本的なバージョン管理機能はもちろん、チームメンバーが同時に複数の作業を行い、それぞれの変更を統合するためのブランチ管理機能、複数のブランチの変更を統合するためのマージ機能、チームメンバーがコードの品質を確保し、バグを見つけるために役立つコードレビュー機能、さらに、チームコラボレーションやコードの共有、CI/CD統合など。
プロジェクトに必要な特定の機能を確認したうえで、必要な機能を備えたシステムを選び、必要に応じてカスタマイズできるようなシステムが望ましいでしょう。プロジェクトの規模が大きくなったり、チームが増えたりすると、初期には必要でなかったシステムの機能が求められることもあります。
大規模プロジェクトに対応したパフォーマンスを持つシステムであるか、また、システムが負荷分散などの機能を提供しているかも確認しましょう。
開発が容易であるか
直感的に操作できるインターフェースを持つシステムでは、コードの閲覧、変更の追跡、ブランチの作成などが簡単に行えます。さらに、検索機能やフィルタリング機能など、開発者が必要な情報に迅速にアクセスできる機能があると便利です。
外部ツールとの連携が取れるか
ソースコード管理システムは、他の開発ツールやサービスとの連携が重要です。例えば、バグトラッキングシステム、コラボレーションツールなどと統合ができるかを確認しましょう。外部連携ができることで、開発プロセスを自動化し、エラーを早期に検出するなど、効率的な開発を実現できます。