画像編集ソフトは、画像の切り抜き加工や色調補正、複数の画像を合成することで1つの画像を作成する制作ツールです。最近では、豊富なテンプレートやAIサポート機能などを使用して、SNSや自社ホームページに掲載するための高品質な画像を手軽に作成することもできるようになっています。
以下、PC向けの画像編集ソフトについて、それぞれの特徴や機能、料金プランを紹介します。製品の選定に際して、選び方のポイントや注意点などの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご参照ください。
※WebサイトのUI/UXデザインのほか、企業・商品ロゴといったコーポレートアイデンティティ(CI)の作成、3DCGを使用したプロダクトの設計については、 デザイン制作ツールの比較・おすすめサービス一覧をご覧ください。
本記事では、利用目的や用途に合わせた画像編集ソフトの選び方を解説しています。
まず画像編集ソフトの利用目的・用途を明確にしておく
まず、画像編集ソフトの利用目的「どんな画像や写真を何のために制作・編集したいのか?」を明確にし、その目的・ニーズを満たすために必要な機能・スペックを洗い出していきましょう。
数多くの画像編集ソフトは、それぞれが独自のコンセプトで設計されており、異なる特色や得意分野を持っています。多機能で汎用性が高いほど優れているというわけではありません。
高品質な写真の加工や補正を行いたいのか、テンプレートやテロップを使ってSNS広告や商品紹介を量産したいのか、共同編集を行なって画像編集の時間を短縮したいのかなど、それぞれの利用目的や編集環境に適した機能が揃ったものが、その人や企業にとってのベストな画像編集ソフトです。
機能制限がある簡素な無料版ソフトであっても、目的を達成できるのであれば問題ありません。※ただし、無料版の利用にはいくつかの注意点があります。(後述)
画像編集ソフトの選び方・比較ポイント
画像編集ソフトを比較・選定する際のポイントは下記3点です。
- 対応OS・推奨環境
- 使用するパソコンのスペック
- 機能
どんなに優れた製品でも、利用環境と相性が合わなければ使い物にならない可能性がありますので、必ずチェックしておきましょう。
1. 対応OS・推奨環境
画像編集ソフトを探す際は、最初にOS(WindowsやMac)で絞り込みをかけましょう。気に入ったソフトを見つけても、利用しているOSに対応していなければそのソフトはインストールできません。
また、PCブラウザ上で画像編集ができるクラウド型サービスもあります。こちらはソフトのダウンロードが不要で、クラウド上に編集ファイルを保存することもでき、誰でも直感的な操作で扱いやすく設計されているのが特徴です。
2. 使用するパソコンのスペック
取り扱う画像データのサイズや解像度によっては、画像編集は負荷の高い作業となりますので、画像編集ソフトの性能に対してパソコンのスペックが追いついていない場合は、パソコンの増強や買い換えも視野に入れる必要があります。
特に、CPUとメモリ容量は性能が十分でないと、一つひとつの動作に時間がかかって制作効率がガクッと下がるので注意が必要です。
CPUは、高性能であるほど処理動作(起動・編集・保存)が速くなります。一般的な画像編集であれば「Core i5」で十分ですが、RAWデータをJPEGやTIFF形式に変換するRAW現像を行う場合は、Intel 第9世代以降のCore i7を選ぶようにしましょう。
一方で、メモリ容量は、必要以上に余裕を持たせても性能は上がりませんが、最低でも8GBは欲しいところです。解像度や編集内容によって必要な容量が変わります。
3. 機能
編集機能が多くなるほど、画像の細かいところまでこだわりが出せますが、画像編集の熟練度に見合わなければ、どれだけ豊富な機能も宝の持ち腐れになってしまいます。
AIによる自動補正機能を搭載したソフトや、豊富なテンプレートを自由にカスタマイズしてオリジナル画像を制作できるサービスもありますので、最初に設定した画像編集ソフトの利用目的「どんな画像を何のために制作・編集したいのか?」に立ち返って、本当に必要な機能であるかどうかをよく考えましょう。
画像編集のレベルを高めることが目的で、「現段階では使いこなせなくても、将来的に編集のレベルを上げていきたい」という場合は、機能を後から拡張できるタイプの製品を選ぶのがおすすめです。
無料版の画像編集ソフトを使用する際の注意点
無料版の画像編集ソフトは、利用できる機能や入出力フォーマット、編集できる画像のサイズや数などに制限がかかってはいるものの、基本的な編集機能は備えられており、初心者でも使いやすい秀逸なソフトもあります。
目的を達成できるのであれば、画像編集に関しては無料版のソフトでも問題はありませんが、利用の際には下記2点の注意が必要です。
- セキュリティ対策やサポートには期待できない
- 商用利用できないことがある
上記の理由から、企業で画像編集ソフトを導入する場合、無料ソフトは操作感や管理のしやすさを確認するための体験版に留め、有料ソフトを検討することを推奨します。
セキュリティ対策やサポートには期待できない
無料の画像編集ソフトの中には、セキュリティが脆弱なソフトが紛れている可能性があります。誰でも無料で利用できるため、悪質な攻撃やハッキングの対象になりやすい性質もあるでしょう。
また、ソフトのインストールが正常完了しないといったサービス利用開始前のトラブルを除き、無料版ユーザーは基本的にサポート対象外となります。
利用者数や導入実績、レビューなどを参考に、信頼性をしっかりと見極めた上でソフトを選び、自身も利用端末やネットワークのセキュリティ対策を行なっておくのが賢明です。
商用利用できないことがある
また、無料版の画像編集ソフトで書き出したファイルは、画像にウォーターマーク(ロゴの透かし)が入っているものもあり、ビジネスで利用するコンテンツとしては好ましくありません。こういった無料ソフトは、不安なく有料版を購入してもらうための体験サービスとして捉えるべきでしょう。
画像編集ソフトの機能一覧
画像編集・補正に関する機能
- 画像補正:写真の色調や明るさ、コントラストを整えることができる。
- トリミング機能:選択した部分を切り抜くことができる。
- リサイズ機能:画像サイズを変更することができる。
- 画像合成:乗算や減算、オーバーレイなど、画像合成の質感を変更することができる。
- 文字入れ機能:画像内に文字を挿入できる。
その他便利な機能
- テンプレート提供:イメージに合う枠組みを選択し、作業時間の短縮を図る。
- RAWデータ読み込み:一眼レフの撮影データを変換することなく読み込むことができる。
- 複数形式での画像書き出し:JPG、PNG、GIFといったさまざまな形式で書き出せる。
- SNS連携:SNSと連携し、作成した画像をそのままSNSにアップロードできる。
- ブラウザ拡張機能:Google ChromeやFirefoxの拡張機能として利用可能。
- ストレージ機能:クラウドストレージに編集中・編集済みのファイルを保存しておける。
- AIサポート機能:AIが画像補正や画像合成などを自動で行ってくれる。
まとめ
画像編集ソフトは非常に多くの種類があり、それぞれ強みとなる機能や特色、料金体系などが異なります。
想定していた機能が上位のプランでしか使用できなかったり、逆に機能が多すぎることでソフトを使いこなせず、画像制作に時間がかかってしまうというケースも少なくありません。
あらかじめ、最低限必要になる機能とその優先度を明確にした上で、本記事で紹介した選定ポイントを参考にしながら、自社のニーズに合った画像編集ソフトを比較・検討ください。