RDB(リレーショナルデータベース)は、データを行と列のテーブル形式で管理し、複数テーブルの関係性を定義することによって、複雑なデータ処理を可能にするデータベースです。国際規格であるSQL言語によってデータベース操作(データの登録、更新、削除、取得など)を行います。
効率的なデータ管理を行うための手法である「リレーションの正規化(データの正規化)」が可能で、データの一貫性を確保しながらデータの追加・変更・更新を実行できます。
以下、RDB(リレーショナルデータベース)について、それぞれの特徴や機能、契約プランを紹介します。選定に際して、RDBの導入メリットやNoSQLとの違いなどの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご参照ください。
本記事では、RDB(リレーショナルデータベース)について、その役割や導入メリットを紹介しています。
RDB(リレーショナルデータベース)とは
RDBとは、データを行と列のテーブル形式で管理し、複数テーブルの関係性を定義することによって、複雑なデータ処理を可能にするデータベースです。個人から大企業の業務システムまで規模を問わず幅広く活用されており、一般的にデータベースと呼ばれるものはRDBのことを指します。
また、RDBを制御・管理するソフトウェアは、RDBMS(Relational Database Management System:RDB管理システム)と呼ばれ、SQL言語を使用してシステムを動かします。
RBD(リレーショナルデータベース)を導入するメリット
データベースには、設計思想に沿ったいくつかの型があり、「相互に関連付けをできる」点がRDBの特徴となります。データベース管理にRBDを導入するメリットは以下の3点です。
- SQLでデータを操作できる
- リレーションの正規化によってデータ管理の効率化を図れる
- データ構造の定義なしでアプリケーションを開発できる
1. SQLでデータを操作できる
RDBは、最も普及しているデータベース言語であるSQL(Structured Query Language)によって操作を行うデータベースです。基本的なデータベース操作(データの登録、更新、削除、取得など)は、RDBMSの種類によらず同じSQL文で記述できます。
SQLは国際標準としてISOで規格化されているため、レファレンスも十分に揃っており、SQLさえ習得すればどのRDBMSも扱うことができるようになっています。
2. リレーションの正規化によってデータ管理の効率化を図れる
RDBでは、データベースのメンテナンス効率を高める手法となる「リレーションの正規化(データの正規化)」が可能です。データベース管理において、具体的には以下のようなメリットがあります。
- データの追加・変更・更新をすばやく実行できる
- 外部システムとの連携や移行を行いやすくなる
- 保存に必要なデータベースの容量が削減できる
データの一貫性を確保し、効率的なデータ管理を行うには、データベースの設計段階から「リレーションの正規化」を行なっておく必要があります。
リレーションの正規化は、データのグループを分離してリレーション(関係性)を作成し、データの整合性が維持しやすいテーブル構造にすることです。エクセルのような表計算ソフト上の関数や数式をイメージしてみましょう。セルに値のみを入力した表は、正規化されていない非正規状態の表となります。
非正規構造では、データの一部を変更した場合に、他に連動するすべての値も一つずつ置き換えていかなくてはなりません。これでは、データの更新漏れや欠落といった矛盾が発生しやすく、またデータの重複によって余分なデータ領域を消費することにもなります。
データベースの整合性を維持し、統計の作成や検索、データ変更などに幅広く対応できるテーブル構造を作成できるのが、RDBにおけるリレーションの正規化です。
非リレーショナル型データベース「NoSQL」とは
1960年代に誕生してからデータベースの主要システムとして利用されてきたRDBですが、近年は多種多様で膨大なデータの活用・管理が求められるようになり、クラウドシステムでの稼働やビッグデータの扱いにおいて、RDBは「処理が重い」「分散性がない」といった不満もでてきました。
そういった、現代のニーズに合うデータベースシステムとして開発されたのが、SQLを使わずにデータにアクセスできる「NoSQL(Not only SQL)」です。
RDBとNoSQLの違い
NoSQLは、RDBが対応できない部分を改善するという開発背景がある一方で、NoSQLでは再現できないRBDの特性もあります。
以下は、RDBとNoSQLを簡易に比較したものです。
| RDB | NoSQL | |
| 処理方式 | トランザクション処理 | 結果整合性に基づく処理 |
| データの型 | 複数テーブルで構成 | さまざまな型が存在 ・カラム指向型 ・キー・バリュー型 ・ドキュメント指向型 ・グラフ型 |
| 分散性 | × | ◯ |
| 拡張性 | × | ◯ |
| 一貫性 | ◯ | × |
| 検索性 | ◯ | × |
RDBは「データ処理の一貫性と常にアクセスできる可用性」に重点を置いており、書き込み部分のスケールアウト(分散)はできず、拡張にかかる技術的・時間的コストも大きいです。また、大規模なデータを扱うようになると処理速度が遅くなってしまいます。
一方で、NoSQLは「大量のデータを高速で処理すること」を優先する代わりに、データの整合性が保証されず、複雑なデータ構成での統計や検索ができないというデメリットがあります。
このように、得意・不得意領域が両者異なるため、何を優先するかによってどちらを選ぶべきかが変わります。NoSQLは、登場直後から2016年頃までは需要拡大を続けましたが、以降は伸びが緩やかになり、現在も依然としてRDBを利用する企業が多いようです。