アルバイトやパートのスタッフを採用したい時、最初に利用するのがアルバイト・パート採用に特化した求人掲載サイトです。
現在、タウンワークやマイナビといった総合型の求人サイトのほか、特定の業種に特化したサイトや短期・単発バイトに絞ったサイト、求人検索エンジンなどさまざまなサービスがあります。
アルバイト・パート採用の求職者層は、高校生や大学生だけでなく、主婦(主夫)・フリーター・シニアなど非常に幅広いため、それぞれの訴求ポイントに合った求人サイトを選択することが重要です。
本記事では、アルバイト・パート向けの求人サイトについて、それぞれの特徴や提供サービス、掲載料金や報酬額などを紹介していきます。媒体・サービスの分類や特性とともに、選び方や運用のポイントについても解説していますので、ぜひご参照ください。
アルバイト・パート向け求人サイトの3分類と特徴
アルバイト・パートの求人サイトには、「総合型」「職種特化型サイト」「ターゲット特化型」があります。自社に最適なサービスを選定するために、まずは、どのようなサービスがあるのかを把握しておきましょう。
以下の表に、それぞれの特徴を簡単にまとめます。
| サービスの種類 | 特徴 |
| 総合型アルバイト求人サイト | ・知名度の高い大手サービスが複数あり、使いやすさやサービスの豊富さに長ける。 ・利用するユーザーの数が非常に多い。 ・オプションが豊富。 ・多くの求職者の目に留まるための工夫が必要。 |
| 業界・職種特化型アルバイト求人サイト | ・特定の職種や業界の求人のみ取り扱っている。 ・利用する求職者が、自社の業界に対して積極的な姿勢をもって就職活動を行っている。 ・業界経験者の利用も多く、即戦力化に期待できる。 ・総合型サイトと連携し、求人を検索する機能を備えたものもある。 |
| ターゲット特化型 | ・幅広いユーザー層に対して細かいな検索軸(土日のみ・就活に役立つ・短時間勤務OKなど)でターゲットを絞り込んだ採用活動が可能。 ・求人情報の原稿作成をサポートしてもらえる。 ・総合型サイトと連携し、求人を検索する機能を備えたものもある。 |
総合型アルバイト求人サイト
総合型サイトは、業界・職種、企業規模に寄らず、どこの企業でも登録・掲載できる採用媒体です。タウンワークやバイトルのような大手サイトの影響により、採用媒体の代表的なサービスとして知られています。
幅広い業界・職種の企業が登録しており、利用するユーザーもトップクラスに多いことが大きな特徴です。
大手サイトになると、オプションとして以下のような機能を利用することが可能です。
- 動画配信サービス:職場の雰囲気を動画で掲載する。
- 制服写真掲載:職場の制服写真を掲載する。
- 複数サイト同時掲載サービス:登録すると、同じ企業が運営・提携している求人媒体に掲載してもらえる。
- 検索軸設定機能:勤務地(最寄り駅・沿線)、時給、職種などの条件(検索軸)を設定し、自社求人へ誘導する。
- スカウト機能:自社の採用条件にあった人材にアプローチできる。
母集団形成をサポートする機能が豊富にあることから、さまざまなアプローチで多数の求職者にリーチすることができます。
職種特化型アルバイト求人サイト
職種特化型アルバイト求人サイトは、専門性の高い職種や業界の求人に特化したアルバイト求人サイトです。
総合型と違い、元々そういった業界や職種の経験や強い興味があって利用する求職者が多いため、企業と求職者双方がお互いにアプローチしやすいという特徴があります。
サービスによって注力している業界はさまざまですが、代表的な業界・職種は以下の通り。
- 美容・治療・リラクゼーション
- 薬剤師
- 塾講師
- 介護
- アパレル
- 製造業・工場
- 飲食
- リゾート
また、無料の資格講座をはじめとする人材育成セミナーを実施しているサービスもあり、「通常業務が忙しく、教育にまとまった時間を割けない」「即戦力になる人材が欲しい」といった課題を抱える企業は、選択肢の1つに入れておくとよいでしょう。
ターゲット特化型アルバイト求人サイト
ターゲット特化型アルバイト求人サイトは、就労における希望条件(シフトや時給)の個人差が大きく、幅広いユーザー層から自社のターゲットに絞り込み、効果的なアプローチができるサービスです。
学生にとってのメリット(就活に役立つ、特殊スキルが身につく、語学スキルを活かせる)や、私生活とのバランス(週1日~、短期勤務可能、土・日のみ)など、採用ターゲットを絞った検索軸を設定することが可能です。
また、サービスによっては、求人情報の原稿作成をサポートしてくれるものもあるため、インターン型アルバイトの実施を検討している場合や、各採用ターゲットの目線に合わせた求人広告の書き方がわからない場合の利用に適しています。
アルバイト・パート向け求人サイトの選定・運用を成功させるポイント
数多くのアルバイト・パート求人掲載サイトは、それぞれが異なる特性や強みを持つため、自社の採用課題や運用体制に応じたものを選定することが重要です。
目的に合ったサービスを選定しなければ、かえってリソース不足になったり、想定していた費用対効果が得られないといった問題を引き起こしたりする可能性もあります。
アルバイト・パート採用媒体(アルバイト求人サイト)の選定・運用を成功させるために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 採用ターゲット(求める人物像)を設計する・見直す
- 採用ターゲットを軸にした採用活動の課題を明確にする
- 自社の運用体制を整えておく
採用ターゲット(求める人物像)を設計する・見直す
アルバイト・パート求人掲載サイトの選定は、自社の採用ターゲット(求める人物像)を軸に行います。ターゲットに求めるスキルは何か、どの地域でアルバイトを探しているか、どんな媒体を利用しそうか、などによって企業側が選ぶべき媒体も当然変わってくるからです。
そのため、まず初めに自社でどういった人材を採用したいのかを明確にしておきましょう。
採用ターゲットを軸にした採用活動の課題を明確にする
採用ターゲットの設計・見直しが完了したら、採用ターゲットを軸とした時に、自社にとって何が課題となってくるのかを明確にしておきます。
例えば、「未経験者の教育コストがかかっており、経験者採用したい」という場合、前職と同業界でアルバイトをしたい求職者の利用が多い「業界・職種特化型アルバイト求人サイト」を利用することで、特定の業界での経歴や、高いポテンシャルを持つ求職者と接点を持つことができます。
また、「繁忙期や閑散期にあわせて人員を調整したいが、シフトを合わせられる従業員がいない」という場合、土日のみ働きたい、学業や家事とのバランスを考えたいという求職者の利用が多く、短期アルバイトに関する条件をつけやすい「ターゲット特化型アルバイト求人サイト」が適していると言えます。
このように、アルバイト・パート求人掲載サイトを絞り込む際は「自社が採用ターゲットを採用するためには、どのような課題があるのか」を明確にしておきましょう。
自社の運用体制を整えておく
アルバイト・パート求人掲載サイトの利用を開始する前には、自社の運用体制を整えておきましょう。
例えば、応募や反響に対してすぐに対応することで、応募者に「自分を見てくれている」という安心感や、業務に対するモチベーションを与えることができます。そのため、担当者への通知機能や応募メールに対する自動返信機能、LINEとの連携機能などを活用し、応募者への対応が遅くならないように努めましょう。
また、求職者(特に未経験の場合)は、勤務初日に向けて大きな不安を感じることもありますので、綿密なフォローを行える体制を整えておきましょう。
アルバイトだからといって、その価値を軽視せずに向き合うことが、アルバイト・パート採用において重要なのです。
アルバイト・パート向け求人サイトの機能・サービス
アルバイト・パート求人掲載サイトは、サービス種別による特徴以外にも、提供しているサービスの面で違いがあります。ここでは代表的な機能に限定し、紹介します。
求人サイトの機能・提供サービス
- こだわり条件検索:求職者が給与・福利厚生・勤務地などの条件を設定し、求人を検索できる。
- スカウト機能:サイトに登録している求職者に対し、スカウトメッセージを配信できる。
- 動画配信機能:現場の雰囲気を、実際に働いている映像を通して伝えることができる。
- 自動マッチング機能:企業・求職者の双方が登録した条件を自動で照会し、マッチングを行う。
- 診断ツール機能:適性検査やアンケートといった診断を行える。
- オンライン面接機能:動画やビデオ通話を使用したオンライン面接ができる。
- 求職者行動履歴分析:求職者がどのような企業に応募したかを集計し、分析できる。
- インタビュー記事掲載:自社に対するインタビュー記事を掲載できる。
- 求人原稿代行作成:求人原稿の作成を代行する。
業務システムや外部サービスとの連携
- 他サイト同時掲載:連携している複数の求人サイトに対して、求人情報を同時掲載する。
- カレンダー連携:カレンダーツールと連携し、設定した面接日時を自動で反映する。
- メール連携:メールソフトと連携し、自社メールアドレスからのメール配信ができる。
- SNS連携:求人情報をSNS上で配信できる。
- 外部システムとの連携:人事管理システムや採用管理システムとの連携を行える。
採用後を見据えた導入計画と比較検討を
採用サービス全般に言えることですが、応募数・採用数を増やすことがゴールではありません。採用後には教育・フォローを自社で行い、人材の定着を図る必要があるため、それらを見据えた上でのサービス選定を行うことが重要です。
例えば、現場作業を行っている従業員の手が空いているのであれば、自社で教育を行っていくことを前提としたサービス選定でも問題ありませんが、自社が繁忙期を迎えており、教育に割く時間・人的リソースに余裕がない場合には、即戦力となる人材の採用を狙えるサービスを選ぶ必要があります。
本記事で紹介した選定・運用のポイントを参考に、自社に最適なアルバイト・パート求人掲載サイトを比較検討ください。

