プッシュ通知サービスは、Webサイトやアプリからのお知らせをパソコンやスマホの画面上に表示できるサービスです。適切なタイミングでの情報通知によって自社サービスの顧客エンゲージメントの向上を図ることができ、主に以下のような機能が備えられています。
- 通知の予約配信や定期配信
- スマホの位置情報を活用したジオターゲティング配信
- 配信メッセージの効果測定
- 通知開封やアプリ起動などによる顧客のスコアリング
以下、プッシュ通知サービスについて、それぞれの特徴や機能、料金プランを紹介します。製品の選定に際して、導入メリットや基本機能、選び方などの詳細を確認したい方は、選定ガイドをご参照ください。
プッシュ通知サービスとは
プッシュ通知サービスとは、Webサイトやアプリからのお知らせをパソコンやスマホの画面上に表示できるサービスです。
プッシュ通知は、新規メールの受信やニュース速報、セールの開始など、Webブラウザやスマホアプリが自動的にお知らせを表示する機能です。ステータスバーやデスクトップ上に目立つように表示されたり、通知音が鳴ったりするなどして、ユーザーは通知に気付くことができます。
Webサイトの閲覧中やアプリ起動中でなくても通知を送ることができるため、ユーザーからの興味関心を高めたり、アプリの利用やWebサイトへの再訪を促進したりするマーケティング手法として活用されています。
顧客側は常時Webサイトをチェックしておく必要がなく、たとえばお気に入りのECサイトからタイムセール情報や新商品入荷のお知らせといった最新情報を受け取ることができれば、エンゲージメントの向上にも繋がるでしょう。
プッシュ通知の種類
プッシュ通知サービスには、Google ChromeやFirefox、Microsoft Edgeなどの「Webブラウザを経由してプッシュ通知を配信するタイプ」と、「スマホアプリにプッシュ通知を配信するタイプ」があります。
Webサイトとアプリを保有しており、幅広いターゲットに向けてプッシュ通知を送りたい場合、または各ブラウザとアプリでセグメントしたユーザーに通知内容を出し分けたい場合は、Webブラウザ経由とスマホアプリの両方に対応したサービスが有効です。
一方で、アプリのみで事業展開している場合や、若い世代をターゲットとしてスマホからのアクセス数が大きい場合などは、スマホアプリに特化したプッシュ通知サービスの方が投資対効果が大きく見込めることもあります。
通知の開封率や反応するまでの時間、通知後のユーザー行動やCV率などの効果測定を行えるほか、スマホの位置情報を取得して指定エリアに入った人に通知を配信するといった機能を駆使して、実店舗のプロモーションとしても活用可能です。
プッシュ通知とポップアップ通知の違い
プッシュ通知の一部として定義されることも多く、混同されやすいものに「ポップアップ通知」があります。
ポップアップ通知は、Webサイト閲覧中やアプリの起動中に、ユーザーが必要とする情報や購買意欲を訴求するメッセージをリアルタイムで表示するものです。スマホアプリ上のポップアップ通知は、Webサイトと切り分けて「アプリ内メッセージ」と呼ばれることもあります。
Webサイトの閲覧やアプリの起動がほとんどされない場合、ポップアップ通知が見られる機会も少なくなるため有効に機能しません。プッシュ通知でWebサイトの再訪やアプリの起動を促し、ポップアップ通知でユーザーに有益な情報提供や体験をしてもらうといった併用施策が考えられるでしょう。
プッシュ通知サービスのメリット
プッシュ通知サービスの活用メリットは以下3点です。
- Webサイトへの再訪率・アプリの継続率が向上する
- リアルタイムでユーザーに必要な情報を届けられる
- 配信するメッセージの効果測定ができる
1. Webサイトへの再訪率・アプリの継続率が向上する
プッシュ通知は、多くのユーザーに情報を確認してもらえる可能性が高く、定期的に通知を送ることで自社サービスの存在を思い出してもらうことで、Webサイトへの再訪率やアプリのアクティブ率を向上させる効果が期待できます。
顧客の属性や行動をセグメント化し、特定のセグメントにお得な情報や新しい情報を送信することも可能です。一定期間内にアプリを利用していないユーザーに条件をかけ、休眠ステータスそのものを防ぐこともできるでしょう。
ただし、プッシュ通知を配信する頻度や時間帯によっては、ユーザーが通知を煩わしく感じたり、開封に至らなかったりすることがあります。極端に言えば、いくら関心の高いセール情報であっても深夜に通知では反応率が悪く、傾向分析も行えません。
商品・サービス内容やアプリのジャンルによって、効果を得られやすい配信時間は異なります。ターゲットユーザーの行動傾向やスマホ利用率が高い時間帯を分析し、反応を得やすい時間帯を考慮して定期配信を行いましょう。
2. リアルタイムでユーザーに必要な情報を届けられる
プッシュ通知サービスは、ショッピングアプリのタイムセールや新商品の入荷に合わせて、リアルタイムでユーザーに有益な情報を届けることができ、即時性の高いイベントや鮮度が重要なお知らせに活用されています。
また、メッセージにタイムセール会場や最新ニュースのURLを貼っておくことで、その場でユーザーが必要としているであろう情報を提供することも可能です。
新着記事の更新、おすすめ商品の紹介、セール告知といったように、通知内容はさまざまですが、発信する情報の種類ごとにユーザーがプッシュ通知の許諾を選択できれば、個々のユーザーが必要としている情報を適切なタイミングで届けられるでしょう。
3. 配信したメッセージの効果測定ができる
プッシュ通知サービスでは、配信したプッシュ通知の開封率、通知後のサイトアクセス数、アプリ起動数などのデータを集計し、施策の効果測定を行うことができます。
配信時間別、属性別で配信を検証したりA/Bテストを実施したりすることで、属性ユーザーごとにいつどんなメッセージを送ると反応率が高いかを把握することが可能です。
プッシュ通知サービスの選び方・比較ポイント
以下は、プッシュ通知サービスの導入検討を行う際に、押さえておきたいポイントです。
- 対応プラットフォーム
- 技術サポート・コンサルティング
機能や料金体系のみに着目してしまうと、導入したものの実装に至らなかった、運用が続かなかったという事態になることもあります。上記2点は意思決定の前に必ず確認しておきましょう。
1. 対応プラットフォーム
プッシュ通知サービスは、Webサイト向け・アプリ向け、また両方に対応するものに分類されます。まずは自社が展開するサービスや通知用途に適用できるものであるかを確認しましょう。
プッシュ通知の送り先やタイミングは、商材のタイプやターゲットユーザー、また自社がサービスを展開しているプラットフォームによってさまざまです。Webサイトの訪問時にお知らせを表示するのか、一定期間アプリへのアクセスがないときに通知を送るのか、想定しうる施策を洗い出しておきましょう。
自社アプリにプッシュ通知を導入したい場合は、ベンダーが提供するプログラムを自社の開発環境で実装できるかどうかも確認しておく必要があります。
2. 技術サポート・コンサルティング
プッシュ通知のシステム提供を行うベンダーの中には、独自の機能開発やデザインカスタマイズに対応する専任エンジニアや、Webサイトやアプリのグロースに必要なノウハウを提供してくれるアドバイザー・コンサルタントが在籍していることがあります。
プッシュ通知は、メッセージの内容や送信するタイミングによってサイト・アプリの利用率や再訪率などが大きく変わるWebマーケティング施策の一種です。単発で送ってみて期待通りの反響が得られるわけではなく、より高い効果が見込めるよう、施策の実施と効果検証、改善を繰り返して、長期的に運用していくことが求められます。
自社の担当者だけでマーケティング戦略を加味したプッシュ通知の運用やカスタマイズが難しい場合は、こういったサポート体制も選定基準の1つとして検討してみてください。
