小規模企業向け勤怠管理システムおすすめ13選!費用対効果が良いのは?

2019年の労基法改正で正確な労働時間の記録が義務化されたことに続き、翌年のコロナ禍ではあらゆる業務のオンライン化に迫られたことなどが重なり、組織規模や業種によらず勤怠管理システムの企業導入が拡大し続けています。

無料で使える新規サービスから20年来の老舗サービスまで、国内には100を超える勤怠管理システムがリリースされていますが、中でも「小規模事業~中小企業向けの製品」は大きな割合を占め、候補の絞り込みを行うだけでもなかなか骨が折れるものです。

そこで本記事では、各サービスの特徴や強み、過去の導入実績、利用レビューなどを多角的に分析し、小規模企業におすすめできる勤怠管理システムを13サービスに厳選しました。

なお、本記事では「小規模企業=従業員数3〜15名程度」として、コメントや適性プランのピックアップを行っています。15名以上の中小規模向け勤怠管理システムについては、下記の選定ガイドもご参照ください。

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小規模企業が抱える勤怠管理の課題

規模や業種によらず、企業が勤怠管理システムを導入する共通の目的の一つに「法令を遵守した勤怠管理を行うこと」があります。2019年の改正労働基準法により、企業は従業員の労働時間を正確に把握し、その記録を5年間保存しておくことが義務付けられました。

これまで、タイムカードとエクセル管理で何とか切り抜けてきた小規模企業でも、在宅勤務やフレックス制度などの新しい制度導入に伴って、就労管理のあり方を見直すタイミングで勤怠管理システムを検討するケースはよく見られます。

また現時点では小規模でも、事業成長とともに従業員も一人、二人と増えていくものです。管理者の業務負担が増えれば、集計の抜け漏れや転記ミスが起こったり、残業時間の超過予兆に気づけなくなったりと「適正な勤怠管理を効率的に行う」ことが難しくなってくるでしょう。

バックオフィス業務に専任者がいない企業やスタートアップでは、経営者が本業のリソースを犠牲にして管理業務を行っているケースも少なくありません。人数が少なく一人ひとりの生産性が事業全体に大きく影響する小規模企業こそ、勤怠管理の半自動化・効率化が求められるのです。

小規模向けの勤怠管理システムの選び方と注意点

いざシステムを新しく導入するとなると、「自社のITリテラシーで使いこなせるものなのか?」「少人数だと費用面で損をしないか?」といった懸念も出てくることでしょう。そういった導入課題を踏まえ、以下、小規模企業が勤怠管理システムを選定する際に押さえておくべき3つのポイントを解説します。

  1. 予算と機能のバランス|工数削減やエラー解消が見込めるか
  2. 操作性|従業員・管理者ともに見やすく使いやすいか
  3. 柔軟性|将来的な人数増減や機能追加に対応できるか

システム導入による業務効率の改善や費用対効果にも影響するため、本導入前にも再度チェックしておきましょう。

1. 予算と機能のバランス|工数削減やエラー解消が見込めるか

新しいシステムを会社に導入する際、まず気になるのが導入・運用にかかる費用でしょう。特に設立直後の会社では、失敗のリスクも踏まえて、最小限の機能と少額コストで運用を続けられるのが理想的かもしれません。

この際、注意したいのが「自社にとっての必要最小限の機能は何か」ということです。参考までに、一般的な中小企業を対象とした勤怠管理システムには、以下のような機能が搭載されています。

中小企業向け勤怠管理システムの主な機能
  • 打刻データ管理(出退勤時刻、休憩時間、残業時間、深夜労働時間など)
  • 勤務形態設定(通常勤務、シフト勤務、フレックスタイム、みなし労働時間制など)
  • アラート通知(残業時間超過、年休取得日数、打刻漏れなど)
  • 各種申請・承認(残業、休暇、休日出勤、打刻修正など)
  • 外部システム連携(給与計算、労務管理、健康管理、人事評価など)

無料版や安価なプランであっても機能に不足があっては、部分的にアナログ業務が残ったままであったり、かえって工数が増えたりして、費用対効果としては最適とは言えません。

最初に予算で絞り込んで必要な機能を妥協してしまうことがないように、工数削減や課題解消の観点から自社に必要な機能をしっかりと精査し、費用対効果に重きを置いて予算の妥当性を測りましょう。

2. 操作性|従業員・管理者ともに見やすく使いやすいか

管理者・従業員ともに毎日利用する勤怠管理システムにおいて、誰もが簡単にストレスなく使えるかどうかはシステムの重要な選定基準です。デモ版や試用期間などを利用して、管理画面の使いやすさ、勤怠状況の確認のしやすさ、スマホアプリでの動作などを一通り検証しておくことをお勧めします。

また全員が毎日忘れず簡単に打刻できるか、休暇申請は迷いなく進められそうかなど、従業員目線での使い勝手の良さも忘れないようにしましょう。

3. 柔軟性|将来的な人数増減や機能追加に対応できるか

事業が成長すれば従業員は増えていくものです。今は小規模事業でも将来的には企業規模が拡大している可能性もあります。従業員数が増えるほど個々の働き方や勤務形態も一律に定めにくく、登録ユーザー数や機能のアップグレードが必要になるかもしれません。

とはいえ、将来の未確定事項のために今必要ない機能にコストをかけるわけにもいきません。そのため、多少の変化に対してシステムの乗り換えをしなくても済むよう、拡張機能の範囲やプラン変更のしやすさ、連携できる外部ツールといった変化に対する柔軟性も考慮しましょう。

【小規模~中堅企業】導入実績多数の勤怠管理システムおすすめ3選

まず、小規模から中堅企業まで幅広い導入実績を持つ鉄板の勤怠管理システムをご紹介します。自社に近い参考レビューが多ければ導入イメージもつきやすく、特にはじめてのシステム導入を検討している企業であれば一つは候補に入れておくとよいでしょう。

多くの企業で求められる機能やシフトパターンが標準搭載されており、業種や規模によらず利用されているサービスです。

1. ジョブカン勤怠管理|シリーズ累計15万社超のオールラウンドな業務システム

出典:ジョブカン
基本情報
  • 料金:月額200〜500円/人
  • 主な機能:出勤管理、残業アラート、自動集計、シフト管理、休暇・承認申請、工数管理、医療機関特化
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード、指静脈・顔認証、GPS打刻、LINE/Slack打刻

ジョブカン勤怠管理は、テレワーク時代の先駆けともなったクラウド勤怠管理システムです。給与計算やワークフロー、労務HR、採用管理などのシリーズ累計導入実績は15万社にも上り、10名以下の小規模企業から1000人超の大企業まで、あらゆる企業規模や業種でオールラウンドな業務システムとして導入されています。

中・小規模企業を対象とした利用料金は1ユーザーあたり200〜500円/月です。「出勤管理」「シフト管理」「休暇管理・申請」「工数管理」から選んだ機能数によってプランが決まります。

  • プラン1:200円/月(利用機能数1つ)
  • プラン2:300円/月(利用機能数2つ)
  • プラン3:400円/月(利用機能数3つ)
  • プラン4:500円/月(利用機能数4つ)

ただし、月額最低利用料金が2,000円となっているため、小規模企業でも最低4名分の登録が必要です。

ジョブカン勤怠管理を実際に利用した人の口コミ・評価

2. KING OF TIME|多彩な打刻方法と充実した機能。すべて使えてワンプライス

出典:KING OF TIME
基本情報
  • 料金:月額300円/人(当月の打刻人数のみの課金)
  • 主な機能:自動集計、申請承認、シフト管理、残業アラート、休暇管理、データ分析、人事労務
  • 打刻方法:PCログオン、Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード、GPS打刻、生体認証(指紋・指静脈・顔)、LINE WORKSなど

KING OF TIMEは、勤怠管理システム市場を牽引してきた株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型勤怠管理システムです。KING OF TIMEの導入企業数は4万社、利用ID数は240万IDを誇ります。

20種類もの打刻方法が準備されており、オフィスや店舗への出勤でログイン不要のICカード打刻、外回りの営業の管理には打刻時に位置情報を取得できるスマホGPS打刻、従業員の不正打刻防止対策には指紋認証や顔認証など、各従業員の働き方に合ったものを選択可能です。

残業や有給休暇などを独自の就業ルールに則して設定でき、飲食店やホテル、建設、医療施設などでも幅広い業種・業態で導入されています。

KING OF TIMEを実際に利用した人の口コミ・評価

3. jinjer勤怠|給与計算や人事労務のデータを統合管理

出典:jinjer勤怠
  • 料金:月額400円/人(jinjer勤怠のみ)
  • 主な機能:自動集計、申請承認、シフト管理、残業アラート、有給管理、予実管理
  • 打刻方法:PCログイン、Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード

injer勤怠は、人事業務のすべてをひとつのプラットフォームに集約する「1Masterデータベース」のコンセプトを持つjinjerのクラウドサービスの1つです。人事管理、給与管理、経費精算、労務管理、ワークフロー、電子契約といった同シリーズの各システムと連携し、企業のバックオフィスに関わるすべてのデータを集約して統合管理できます。

担当者がシステム導入から運用まで課題解決に伴走し、さまざまな企業規模や業種における業務効率化の実現をサポート。導入企業の契約継続率99.4%、サポート満足度91.6%と高評価を獲得しています。

jinjer勤怠を実際に利用した人の口コミ・評価

【小規模企業におすすめ】機能とコストを最小限に抑えた勤怠管理システム7選

続いて、従業員数が3〜15名程度の小規模企業にとって、使い勝手のよいスペックや料金体系を用意している勤怠管理システムをご紹介します。

4. freee人事労務|小規模企業やスタートアップならではの課題を解消

出典:freee人事労務
小規模法人向けプラン
  • 基本料金:月額1,980円
  • 従量課金:月額300円/名
  • 主な機能:給与計算(勤怠は時間入力)、年末調整、マイナンバー管理
ベーシックプラン
  • 基本料金:月額3,980円
  • 従量課金:月額500円/名
  • 主な機能:勤怠打刻、給与計算、年末調整、マイナンバー管理、従業員管理
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード

freee人事労務は、勤怠管理から給与計算、年末調整や入退社管理などの複雑な労務事務をまとめたクラウド型人事労務ソフトです。個人事業主やスタートアップの課題解消に長けるfreeeのサービスとあって、小規模企業にとっても痒いところに手の届く仕様となっており、特にスマホアプリの使い勝手の良さが高く評価されています。

各従業員が打刻すると勤怠データが集計され、給与の計算や明細発行も一気通貫でシステム化されるため、労務事務の作業時間を大幅に削減し、またペーパーレス化による転記ミスや情報紛失を抑止も期待できるでしょう。

freee人事労務を実際に利用した人の口コミ・評価

5. マネーフォワードクラウド勤怠|さまざまな雇用形態に対応可能

出典:マネーフォワードクラウド勤怠
小規模事業向けビジネススモールプラン
  • 基本料金:月額2,980円〜
  • 従量課金:月額300円/名(課金条件は6名以上)
  • 主な機能:勤怠打刻、自動集計、シフト管理、休暇管理・異動履歴管理、申請承認、残業アラート
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード

マネーフォワードクラウド勤怠は、「いい会社はバックオフィスが強い」というコンセプトを持つ株式会社マネーフォワードのクラウドサービスです。小規模事業者向けに専用プランが用意されており、人事管理、給与計算、年末調整や社会保険、マイナンバー管理などの同シリーズを組み合わせて利用できます。

基本の勤怠管理や煩雑なシフト管理に加え、裁量労働制・フレックスタイム制など、さまざまな就業ルールに対応しており、従業員の勤怠状況はリアルタイムで確認・集計・分析まで行うことが可能です。

マネーフォワードクラウド勤怠を実際に利用した人の口コミ・評価

6. CLOUZA|料金は打刻人数分だけ!人員変動にも無駄なく対応

出典:CLOUZA
  • 基本料金:200円/ユーザー
  • 主な機能:勤怠打刻、自動集計、シフト管理、位置情報確認、残業アラート、外部ソフト連携
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード

CLOUZAは、小規模企業には嬉しい1名から利用可能なクラウド勤怠管理システムです。料金体系は、登録ユーザー数によらず、月内に打刻データのあるユーザーのみを課金対象とする従量課金制を採用しています。

マルチデバイスのWeb打刻とICカード打刻で移動型・設置型ともに対応し、以下のオプション機能も低価格で付帯します。

オプション機能
  • 年次有給休暇管理:+100円/ユーザー
  • 申請承認ワークフロー:+100円/ユーザー
  • 年次有給休暇管理+申請承認ワークフロー:+150円/ユーザー
  • 在宅勤務管理:+50円/ユーザー

特に、繁閑期によって従業員数の変動が激しい部門を持つ企業にとっては、不要な支出を抑えられるリーズナブルなサービスです。

CLOUZAを実際に利用した人の口コミ・評価

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7. スマレジ・タイムカード|全機能使える60日間の無料トライアル付き

出典:スマレジ・タイムカード
スタンダードプラン
  • 基本料金:無料(31名以上は1,100円/名)
  • 従量課金:月額110円/名(課金条件は31名以上)
  • 主な機能:出退勤管理、労務アラート
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、画面タッチ(共有タブレット)、笑顔認証

スマレジ・タイムカードは、打刻時の写真撮影や笑顔認証などユニークな不正防止機能を備えた勤怠管理システムです。30名までであれば、一部機能が制限されますがスタンダードプランを無料で利用できます。

有料プランでは、休暇管理、給与計算、年末調整、シフト作成が可能で、こちらも10名まで2,200円/月、以降は1名ごとに330円/月とリーズナブルです。

アカウント作成から60日間すべての機能を無料で利用できるお試し期間があるため、仮導入でしっかりと検討を行いましょう。無料版(スタンダードプラン)でもメールやチャットでのサポートに対応しており、お試し期間中はサービス内容やプラン選択の電話相談をすることもできます。

スマレジ・タイムカードを実際に利用した人の口コミ・評価

8. レコル|小規模企業にも導入しやすい1アカウント月額100円〜

出典:レコル
基本情報
  • 基本料金:月額100円/名(最低利用料金は3,000円、29名以下でも利用可)
  • 主な機能:勤怠記録の管理、有給休暇管理、承認申請、残業アラート、集計・分析
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード、生体認証

レコルは、1アカウントあたり月額100円で運用できる勤怠管理システムです。低価格でありながら、ICカードや生体認証などの打刻が利用でき、勤怠ルール設定や申請・承認機能、さまざまな切り口での勤怠データ分析など、勤怠管理に必要な機能は揃っています。

給与計算ソフトや人事労務システム、ビジネスチャットなどのクラウドサービスとのAPI連携、あるいはCSV出力による主要な給与計算ソフトとのデータ連携が可能です。

レコルを実際に利用した人の口コミ・評価

9. AKASHI|顧客の要望を反映する形でUIや機能を随時アップデート

出典:AKASHI
スタンダードプラン
  • 基本料金:月額300円/名
  • 主な機能:労働時間管理、年休管理、申請承認、アラート
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・iPad)、FeliCa、専用打刻機

AKASHIは、ソニービズネットワークス株式会社が提供するクラウド勤怠管理システムです。シンプルなUIと使いやすさで高評価を得ており、顧客からの意見・要望を反映する形で文言やレイアウトが随時変更されています。

週に一度のペースでアップデートを実施するなど、顧客の声に基づくサービス改善やサポート体制が強みです。

AKASHIを実際に利用した人の口コミ・評価

10. シュキーン|最大2ヶ月の無料期間と低価格な従量課金制

出典:シュキーン
基本情報
  • 基本料金:月額200円/名(最低利用料金は2,000円、9名以下でも利用可)
  • 主な機能:シフト管理、休暇管理、承認申請、自動集計・分析
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、ICカード、常設ビーコン

シュキーンは、従業員のタイムマネジメント型のクラウド勤怠管理システムです。各種勤怠データをグラフ表示し、社員の働きすぎやチーム単位の稼働状況などをリアルタイムに把握できます。

利用開始月と翌月末まで最大2ヶ月間の無料期間があり、月額料金も1ユーザーあたり200円と低価格です。また登録従業員数によらず、当月打刻のあった従業員のみが課金対象となる従量課金制を採用しています。

Web打刻やICカード打刻のほか、スマホを持って親端末機の近くを通るだけで打刻される「とおってシュキーン」を選択可能です。

シュキーンを実際に利用した人の口コミ・評価

【小規模事業・スタートアップ企業】完全無料の勤怠管理システムおすすめ3選

クラウド型の勤怠管理システムの中には、期間制限なく無料で利用できる「無料プラン」を設けているサービスもあります。ただし、有料版との差別化を図るため、利用人数や機能メニュー、カスタマーサポートなどに部分的な制限がかけられていることが多いです。

ただし、小規模企業であれば、使い勝手や機能面での不足を感じることなく、無料版で十分な有用性を確保できる可能性もあります。

以下、「無料プランのある勤怠管理システム」の中から、特に機能性・操作性に優れた3つのサービスを紹介します。

11. HRMOS勤怠|小規模・スタートアップ企業の勤怠管理に必要な機能を網羅

出典:HRMOS勤怠
無料プラン情報
  • 基本料金:無料
  • 主な機能:勤怠レポート、予実管理、勤怠承認、自動集計、シフト管理、休暇管理・工数管理、日報作成、Web給与明細、源泉徴収票、年末調整
  • 打刻方法:Web打刻(パソコン・スマホ・タブレット)、共有タブレット、Slack・LINE(トーク)・LINE WORKS、ICカード・QRコード

HRMOS勤怠は、IEYASU株式会社が人事実務の専門家集団と共同開発した完全無料の勤怠管理システムです。

勤怠管理に本当に必要な機能をベンチャー企業向けに精査し、複数の打刻方法が選択可能なほか、残業や休日出勤の申請・承認機能、勤務ルール設定、賞与や源泉徴収票を含めたWeb給与明細、勤怠レポートなどの基本機能がすべて無料で利用できます。

月額3,800円からの有料プランでは、有給休暇の自動付与、時間単位での有給休暇機能、残業アラート、給与計算システムや人事労務ソフトとのAPI連携など、業務をさらに効率化する機能が追加されます。従業員数1000名以上にも対応でき、事業拡大に伴う将来的な有料版への切り替えを見越した導入も可能です。

HRMOS勤怠を実際に利用した人の口コミ・評価

12. タブレットタイムレコーダー|有料版は月額無料の買い切りタイプ

出典:タブレットタイムレコーダー
無料プラン情報
  • 利用人数:3名以下
  • サポート:Q&A・サポーターフォーラム・メール問い合わせ
  • 広告表示:なし
  • データ保存期間:なし
  • 有料版:11,000円/ライセンス(1ライセンス10人 )

タブレットタイムレコーダーは、クラウド勤怠管理システム「バイバイ タイムカード」を提供する株式会社ネオレックスによって開発された「iPadがタイムレコーダーになる勤怠管理アプリ」です。

出退勤打刻、従来の高機能タイムレコーダーと同じく、勤怠データの自動集計、給与計算ソフト向けデータ出力などが利用できるほか、打刻時にその日の調子を「◎」「○」「△」「×」で記録したり、特定の相手に顔写真やビデオメッセージの送受信ができるなどユニークな機能も搭載されています。

iPadは自社で用意する必要があるものの、アプリは無料でダウンロードでき、3人以内であれば、そのまま全機能を無料で利用可能です。有料版はライセンス販売方式を取っており、初期にライセンス費用を支払えば、以降の月額は一切不要です。

タブレットタイムレコーダーを実際に利用した人の口コミ・評価

13. OFFICE CLOCK|すぐ導入できるLINE打刻とWebの勤怠管理

出典:OFFICE CLOCK
OFFICE CLOCKの無料プラン
  • 利用人数:10名以下
  • サポート:各種マニュアル・チャットサポート(メッセージ機能)
  • 広告表示:なし
  • データ保存期間:記載なし(要問合せ)
  • 有料プラン:要問合せ

OFFICE CLOCKは、LINEとWebでチームをサポートする勤怠管理システムです。メンバーはLINEのタイムライン上で打刻や勤務表の確認を行うことができ、管理者はメンバーが登録した勤務時間に承認やコメントをつけることもできます。

そのほか、勤務形態の個別設定、勤務表データの出力(CSV・エクセル)、給与計算、従業員管理など勤怠管理機能がすべて無料で利用可能です。有料版では法人向けカスタマイズや導入サポートを受けられます。

まとめ

小規模企業におすすめの勤怠管理システムをご紹介しました。小規模事業〜中小企業向けの勤怠管理システム市場は競合がひしめき合う激戦区で、小規模企業が使えるサービスは本記事で厳選紹介した限りではありません。

まずは、自社の勤怠管理における課題やニーズを優先順位とともに洗い出し、導入目的にあった製品候補群を絞り込むことが重要です。たとえば、運用コストを抑えることが最優先で、機能は正しい労働時間の記録さえできればよいという場合には、無料版の勤怠管理システムでも十分に有用性があります。(>>無料の勤怠管理システム8選!人数別に優秀なものだけ紹介

そのほか、当サイト掲載の勤怠管理システム全35サービスの特徴や機能、価格、利用レビューについては、ぜひ以下もご参照ください。目的別・企業規模別のおすすめや選び方も解説しています。

小規模企業向け勤怠管理システムに関するよくある質問

小規模企業におすすめの勤怠管理システムを教えてください。

小規模から中堅企業まで汎用性の高い勤怠管理システム

  • ジョブカン勤怠管理
  • KING OF TIME
  • jinjer勤怠

小規模法人・スタートアップ企業向けのサービス

  • freee人事労務
  • レコル
  • AKASHI
  • CLOUZA
  • HRMOS勤怠

各サービスの詳細やおすすめポイントは、「小規模から中堅企業まで実績多数の勤怠管理システム3選」「小規模企業におすすめの勤怠管理システム7選」をご参照ください。

小規模企業に適した勤怠管理システムを選ぶポイントは?

勤怠管理システムの中には、従業員数の少ない企業やチームにとって、使い勝手のよい機能パッケージや料金体系を用意しているものがあります。比較検討の際には、以下に着目してみるとよいでしょう。

  • 予算と機能のバランス|導入によって工数削減が見込めるか
  • 操作性|従業員・管理者ともに見やすく使いやすいか
  • 柔軟性|将来的な人数増減や機能追加に対応できるか

多機能性やカスタマイズ性よりも、勤怠管理に必要な機能のみに絞って導入・運用コストを抑えたい企業にもおすすめの要件です。

詳しくは、「小規模向けの勤怠管理システムの選び方と注意点」をご覧ください。